現在、世界中で急成長し続けているサブスクリプションサービスは、動画・音楽・電子書籍の配信などをはじめ、飲食や家具、カーシェアなどサービス内容がますます幅広いものになっています。

登録・解約の自由度が高く、利用頻度が高ければ高いほどお得になることから、節約や貯蓄の目的も兼ねて利用している人も多いでが、その意思とは反面、知らず知らずのうちに家計を圧迫してサブスク貧乏となってしまうこともあります。

今回は、サブスクのあるある失敗談とそこから学ぶ損しないための秘訣についてご紹介します。

ムダなサブスクありませんか

サブスクにありがちな失敗談

自宅で過ごす時間を充実したものにしたいという想いから、サブスクを利用する人がここ1~2年で急増中ですが、節約の面から見てみると微妙なケースも増えてきています。

そこでよく耳にするようになったのが、「サブスク貧乏」という言葉です。

「月々の料金は安いし…」と手を出したのはいいものの、家計を圧迫し気づけばサブスク貧乏に陥ってしまっている人も少なくありません。

失敗談1:無料お試し期間を超過して月額料金を支払う(20代・会社員男性)

「もともと映画やドラマが大好きでとある動画配信のサブスクサービスのAを利用していたのですが、どうしても見たいドラマがあってそれが他社のBにしかなく…。

悩んだ末、Bにはお試し期間として最初の90日間無料で利用できるサービスがあったため、期間が過ぎれば解約しようと決めて会員になりました。

でも、案の定気がつけばお試し期間を数日過ぎてしまっていて、AとBの両方の月額料金を支払わなければならないことに。もったいないことをしてしまいました」(20代・会社員男性)

結局両方支払う

失敗談2:お得だからと年払いを選んだために解約時を見失ってしまった(30代・主婦)

「ちょっとでも利用料金を安くしたいという想いから、ウォーターサーバーのサブスクの契約時、月払いと年払いで迷ったものの年払いを選択しました。

夏場の暑い時期はかなり重宝したのですが、冬場は使用頻度も少なくなってしまい…。

けれど、これだけ払ったのだからとりあえず1年使わないとと思い、結局そのままズルズルと2年目に突入してしまいました」(30代・主婦)

失敗談3:利用料金の元を取るためにちょっとした負担に(40代・自営業男性)

「私の趣味は読書で時間があれば定期的に本を読んでいます。そんな中で出会ったのが電子書籍のサブスク。

月に5冊ほど読めば元が取れるためこれはお得だと思い契約に至ったのですが、月によっては仕事が忙しく読書に割ける時間にもムラがあり…。

でも契約した以上5冊読まないと!ともったいない精神が働いてしまい、ちょっと無理をしながらどうにか5冊というノルマをこなしています」(40代・自営業男性)

失敗談4:当たり月とハズレ月があり満足度は微妙(20代・アルバイト女性)

「友人におすすめされて最近始めたのが、人気のコスメや雑貨が毎月届くサブスクサービス。

話題になっている商品が届くので流行も知れるうえ、今月は何が届くかな?とかこんな色自分に合うなんて知らなかったとワクワクした気持ちや発見があったりするのでちょっとした自分へのご褒美となっていました。

月によっては高価なデパコスや入手困難な人気商品が入っていることもあるのですが、なかには持っているものや明らかに自分の趣味じゃないようなものも。

自分でお気に入りのものを1つ買うほうが本当はお得なのかも…と思いながら、来月はまたいいのが届くかもしれないしと今も結局やめられずにいます。」(20代・アルバイト女性)

今すぐ断捨離を検討!チェックリスト

何となくで契約を続けているものの、よくよく見直してみると損をしているものもあるかもしれません。

次のチェックリストに当てはまるものがあれば、それは断捨離要検討のサブスクです。

チェック1:気が付けば2か月以上利用していないサブスクがある

チェック2:利用しているものの使用頻度に大きなムラがある

チェック3:利用しているサブスクの合計金額を把握できていない

チェック4:家族間で同じサブスクを利用しているにも関わらず、個々で契約している

チェック5:同じジャンルのサブスクを複数契約している

サブスク貧乏にならないための方法

塵も積もれば山となるで、月々数千円や数百円と少額で気軽に始められるサブスクでも、いくつも登録してしまっていると家計を圧迫し、サブスク貧乏となってしまう場合も。

サブスク貧乏を防ぐために具体的にどうすればいいのか、詳しく紹介します。

1. サブスクの契約内容や利用合計金額の現状把握

サブスクでよく見られるのが、先ほども失敗談で紹介したお試し期間のみの利用のつもりだったものが気が付けば解約をし忘れ、本契約として継続してしまっているパターンです。

自分ではそんなつもりはなくても、もしかすると知らず知らずのうちに毎月引き落とされてしまっている場合もあるかもしれません。

特に一昔前はスマホの契約や更新時に、「携帯会社が提携している動画や音楽の定額配信にこの場で加入しておくと携帯代がお得になります、最初の1か月を過ぎると解約しても問題ないですので入っておいたほうがいいですよ」とセールスを受けることが多く、加入していることを忘れている場合もあります。

筆者もすっかり忘れサービスも利用しないまま3年間支払い続けていた痛い過去があります。

年間で換算するとなんと5万円以上損したことに…!

通帳の引き落としだけでなく、携帯の請求明細も併せて確認し、不要なものは含まれていないかしっかり確認するようにしましょう。

合計金額を出してみると、個別では安くてもそれなりの金額となっている場合もあるため、見直しのきっかけとなるかもしれません。

ちょっと見直すだけでいいのよ

 2. 同じジャンルのサブスクは1つに絞る

同じジャンルのサブスクは1つに絞ることが大切。

音楽聞き放題のサブスクや動画見放題のサブスクのジャンルは競合も多いことから、1つに絞り切れず「月々数百円だからまぁいいか」と複数契約してしまいやすいです。

動画見放題のA社のサブスクはアニメに強くて、B社の方が韓国ドラマが豊富など多少の違いはあるかと思いますが、それぞれ月々1,000円ほどを支払ってまで契約する必要があるかを検討してください。

2社契約するよりも、1社に絞ってどうしても見たい動画があるときはレンタルするほうがトータルは安くつきます。

節約面で考えると、1ジャンル1サービスまでにとどめておくことをおススメします。

3. 年間で費用がいくらかかっているのかを換算してみる

月々の支払額は安いサブスクでも、年間に換算して考えてみると「意外とかかっているな」と感じるものも。

例えば動画見放題のサブスクは980円ほどに設定しているところが多いですが、

980円×12か月=1万1,760円

1万1,760円が複数あると、かなりの金額です。

サブスク=固定費と捉え、本当に必要なものか見直してみるようにしましょう。

4. 定期的に他社のサブスクサービスと価格比較を行う

サブスクサービスは新たなものがどんどん生み出されているため、契約時には「A社が1番安い」と判断して選んだとしても、新たに参入してきたD社がさらに安い価格で提供していたり、もともとあったB社が新たに価格を見直して値下げしていたりする場合もあります。

そのため、定期的にサービス内容や価格を他社と比較してみることも大切です。

ケースによっては切り替えることで、節約に成功する場合もあるでしょう。

5. 自動更新をオフに設定する

サブスクの種類によっては、契約が自動的に更新される仕組みのものもありますが、中には設定することで自動更新機能をオフにできるものもあります。

そのため、もしも長期で契約するかまだ迷っているサブスクであれば、契約時にあらかじめ自動更新機能をオフに設定しておくと安心です。

賢くお得に使えているかをチェック

気軽に契約できて気軽に解約できる、そして月々の利用料金は安価なものが多いことから、ついつい色々なサブスクに手を出してしまいたくなります。

しかし、賢くお得に利用してこそサブスクの醍醐味です。

節約のつもりがかえって散財となってしまっていないか、今一度見直してみることが大切です。

新たな年を迎える前に、サブスク断捨離を検討してみてください。(執筆者:元銀行員、FP3級 吉村 みき子)