この記事の最新更新日:2024年7月30日
各地で夏祭りが行われる時期となりました。
出店の中でもひときわ目を引くのが、金魚すくいです。
夏祭りの中を、すくった金魚をビニールに巾着に入れて歩いた記憶がある方も多いでしょう。
「お祭りから帰った子どもたちが、金魚を持っている…」
「この金魚、どうする!?」
となり、慌てて飼育道具をそろえるお宅も多いです。

100均では金魚を始めとする、小魚の飼育グッズも販売しています。
少ない費用でも、金魚の飼育状況を整えることができます。
お祭りの金魚のお世話をきっかけとして通じて、生き物について学ぶのも良いですね。
※情報は調査時のものであり、内容やデザインなどが変更となっている場合があります。なお店舗により取り扱いの内容は異なりますので、お求めの際には事前にご確認ください。また取り扱い説明をよくご確認いただき、注意してご使用いただけますようお願い申し上げます。価格は全て税込みです。
水槽・金魚鉢

金魚の飼育に必要なのが、水槽や金魚鉢などです。
ダイソーの金魚鉢は税込み110円で、0.7L、1.2L、角型、丸型などが販売されていました。
大きさは縦横10~20cm程度とやや小さめなので、数匹程度の飼育にピッタリです。
より大きな水槽が必要な場合は、飼育ケース(虫かご)を使うという手があります。
メダカ用の6Lの大きめ飼育ケースなどもありますので、金魚の数や大きさに合わせて選ぶと良いでしょう。
こちらは、税込み330円の昆虫ケースです。

上部がスライド式に開くようになっており、餌やりなどのお世話がしやすくなっています。

サイズは27.5×17×14.5cmです。
※ 550円の飼育ケースの大きさは30×20×19cm
すっきりと直線的なデザインで、歪みが少なく中身が見やすい印象です。
こちらの水槽は上部が不透明であり、上方からの光を通しにくいタイプです。
金魚のためには広い水槽を用意した方が良いですが、お祭りの金魚は翌日どうなるかわからないことも多いです。
筆者が大手ホームセンターオンラインサイトで調査したところ、調査日に金魚鉢の最低価格は2.2Lで税込み1,480円でした。
ダイソーの金魚鉢はやや小さめとはいえ、かなりのプチプラ価格と言えそうです。
大きな金魚やたくさんの金魚を飼うわけではなく、金魚すくいですくった少ない金魚を飼うなら、ダイソーの金魚鉢は手軽で程よいといえるのではないでしょうか。
金魚が大きく育ってきたら、しっかりした大きめの水槽に住み替えることを考えるのも良いですね。
エアレーションについて
大きな水槽にはよく、エアレーション(エアーレーションとも呼ばれます)が設置されています。
エアレーションとは、ポンプの先にストーンなどがついており、水槽内に空気を送り込むものです。
ブクブクという呼び方になじみのある方もいらっしゃるでしょう。
このブクブク、水槽内に空気を送り込むために使用するのですが、実はブクブクは酸素を直接送り込むためだけの機械ではありません。
空気を攪拌させ、水面から溶け込む酸素量を増やし、循環させる役割を持っています。
水面を揺らすことで、水の空気に触れる面積を増やしているのですね。
また、ブクブクに投げ込み式のフィルターをつけ、水をろ過することも大きな役目の1つです。
ブクブクが空気を送り込んで水流を作ることで、投げ込み式のろ過フィルター内を水が通り、ごみなどをろ過。
そうすることで、水質が悪化するのを防ぎます。
ブクブクには最初からフィルターもついているものもあります。
100均・ダイソーで買えるエアレーション・酸素ケアグッズ2種
ダイソーで買えるエアレーションと酸素ケアグッズ2種をご紹介します。
1. エアーポンプ
ブクブクには電池式・コンセント給電式・ソーラー式などがありますが、ダイソーでは2024年7月現在、「電池式のブクブク」が販売されていました。

価格は税込み770円です。
ホース、ストーン付きで、これ単品で水流を起こすことが可能です。

実際に使ってみました。

単一乾電池1本使用(別売り)です。

強・弱の2モードがあり、電池1本では強モードで約28時間、弱モードで約40時間使用可能とのこと。
モードはボタンで切り替え可能です。

こちらは、主に釣りなど、屋外で短期間使用するためのモバイル用のエアレーションであり、クリップなどもついてバッグなどに固定できるようになっています。

モーター寿命は約500時間と記載がありました。
こちらの情報からもわかるように、やはりこちらのブクブクは室内に常設して使用することを目的としてはいないようです。
恒常的に使用するならば、こちらではなく電源式のものを探した方がよさそうです。
持ち運び可能な電池タイプは、停電対策などの緊急用として良さそうです。
大手ホームセンターのオンラインサイトで「エアーレーション モバイル」で検索してみたところ、最も安値のものは、税込み990円でした。
モバイルタイプのブクブクを求めるなら、ダイソー製品は一見の価値ありです。
またダイソーにはブクブク用の3Mホース(税込み110円)の販売がありました。

すでにお持ちのブクブクのホースが傷んできた、長さが足りない、といった場合に便利です。
2. 酸素ブクブク君
ダイソー店舗では、酸素発生剤の「酸素ブクブク君」が販売されていました。

こちらは過酸化カルシウムのタブレットであり、水槽に入れておくだけで水と反応し、酸素を発生するアイテムです。
タブレットが2錠入って税込み110円です。
水に入れたところ、このようにぷっくりと気泡が出ました。

この気泡は数日たっても見えましたが、少しずつ少なくなっていきます。
しかし、気泡がなくなっても酸素は継続して出ているそうです。
普段はブクブクを使っている場合でも、停電や故障時などの備えとして用意しておくのも良いかもしれません。
タブレット1つを入れた後、淡水なら1か月を目安に交換するよう記載がありました。
大手ホームセンターオンラインサイトで調査したところ、酸素発生剤は4個入りで税込み398円でした。
ブクブクがない水槽でも、金魚が数年単位で生きることもあります。
しかし、酸素面のケアは必要。
水面で金魚がパクパクしていたら、酸素をが不足しているサインかもしれません。
金魚の数が多い、水槽の深さが深い、といった場合はさらにしっかりとケアをする必要があります。
酸素不足にならないよう、小まめに金魚の様子を見ながらケアしましょう。
水槽と金魚鉢では水量が大きく違います。
水の汚れる速度は水槽が狭いほど早くなります。
金魚のエサ
金魚のエサも100均で販売しています。
ダイソーでは金魚のエサは、
粒上の浮上タイプが85g税込み110円、
フレークタイプが24g入り税込み110円
で販売されていました。
浮上タイプ、フレークタイプとネーミングされていましたが、フレークタイプも「くずれにくく、沈みにくい」と記載があります。
泳ぎの苦手なランチュウなどは沈下性のエサが向いていますが、祭りでよく見る和金はよく泳ぎ、よく食べるので、浮上性のエサで問題ありません。
浮上性のエサは食べ残しが分かりやすく、片付けしやすいのがメリットです。
フレークタイプは薄くて柔らかいので、体の小さな個体でも食べやすいメリットがあります。
しかし、時間がたつと沈みやすいので、食べ残しがないように注意しましょう。
エサの食べ残しは水質悪化の原因となります。
少しずつ食べ残さない量を与え、まめに掃除をするようにしましょう。
大手ホームセンターオンラインサイトで調査したところ、調査日に取り扱いのあった金魚の餌は、一番単価の安い粒状の浮上タイプで、40g入り税込み168円でした。
もちろん金魚のエサについては栄養価など付加価値もあり、それぞれ違いはありますが、ダイソーの85g税込み110円はかなりのコスパと言えるでしょう。
ダイソーは85g税込み110円で購入できるので、場所も取らず、価格もお手頃です。
小粒とフレーク、どちらにしようか迷った時も、まずは税込み110円かつ少量なら試しやすいですね。
ダイソーでは金魚のエサだけでなく、カメ、コイ、グッピー、熱帯魚のエサ、ザリガニ、メダカ、などが販売されていました。
さらにメダカのエサは、赤ちゃんメダカ用のエサまである充実ぶり。
金魚に限らず水槽で小さな生き物を飼い始めたら、ダイソーをチェックしてみると良いでしょう。

ケアグッズ
金魚を飼っていると、環境によってさまざまな問題が出てきます。
100均にも各種ケアグッズを販売しているので、悩みに合わせて使ってみましょう。
金魚がより快適に過ごすことができるよう、自然に近い環境を作ってあげることも大切です。
置物やアクアプランツで隠れ場所を作り、過ごしやすい環境を整えましょう。
ただし、置物を置くことで掃除がしにくくなる可能性もあります。
また見た目の美しさも大事ですが、綺麗な水質が維持できるように、金魚の住環境を考えてあげましょう。
ダイソーでは、金魚を快適に飼うために必要な各種ケアグッズの取り扱いもあります。
1. ろ過フィルター
ブクブクには水をろ過する役目があることは先ほどお伝えしました。
ブクブクの先に投げ込み式のろ過装置をつけて水槽に沈めると、ブクブクが水を循環させ、ろ過装置の中を通ることで、水中のゴミをろ過することができます。
ダイソーには金魚のブクブクと合わせて使用する、投げ込み式のフィルターは残念ながら販売されていませんでした。
しかしろ過装置は実は、プラスチックの空き容器などを使って手作りすることもできます。
ろ過装置に使用できるろ過ウール(税込み110円)の販売はありましたので、手作りで作ってみるのも良いでしょう。

こちらは40g入り、国産のウールとなっています。
大手ホームセンターオンラインサイトで調査したところ、100g(税込み398円)で販売されており、コスト的にはダイソーの方がお得という結果に。
2. 鉢底石
金魚の底石400g(税込み110円)/魚や水草を鮮やかにみせる白玉石 400g(税込み110円)
金魚鉢の底面に敷き詰めて使います。
自然の環境を再現することで、金魚へのストレスを軽減します。
水草や置物などの固定にも役立ちます。
その他、水質をキレイにする機能を持った「水をキレイにする麦飯石」250g入り(税込み110円)、

「パワーゼオライト」180g入り(税込み110円)もあります。

パワーゼオライトについては、敷石として使用するだけでなく、先ほど記載したろ過フィルターにも使用することができます。
また、「魚や 水草を鮮やかにみせる白玉石」400g110円もあります。
真っ白な石で、水槽内の見た目を美しく見せる効果があります。
単体で使ったり、底石に混ぜて使ったりすることで水槽内を明るく見せることができます。
大手ホームセンターオンラインサイトで検索したところ、調査日に最も安い砂利タイプの麦飯石は、1kg税込み548円でした。
ダイソー麦飯石は1gあたり約0.44円、大手ホームセンター麦飯石は1gあたり約0.548円。
ダイソーの方が1gあたりはお得という結果に。
さらに水槽の大きさにもよりますが、100均なら必要な分だけ購入できます。
水槽や金魚の数やサイズに合わせて購入し、入れてみましょう。
3. カルキぬき
金魚を水道水で飼育する場合、カルキを抜いた方が良いとされています(最近は必要ないとも言われていますが…)。
水質を調整する、カルキぬきも100均で購入可能です。

こちらの錠剤を水量にあわせて数粒入れることで、カルキを中和します。
こちらの製品は110g入り税込み110円。
こちらも大手ホームセンターオンラインサイトで調査したところ、120g入り税込み298円でした。
100均で購入できるのはかなりお得価格だと言えそうです。
4. 水槽レイアウトパーツ
金魚の飼育には、水槽内に水草や置物を置いてレイアウトする楽しみも。
ダイソーには水槽のレイアウトパーツもあります。
本物の水草の販売はありませんでしたが、樹脂製の人工水草の販売がありました。

写真のものは1つ入りですが、2種のセットもダイソーオンラインでは確認できました。
また置物は端、壷、樽の3種を確認。

作りたい雰囲気に合わせてチョイスすると良いでしょう。

5. 水質ケア
金魚は水質にも気を配る必要があります。
金魚は毎日フンや食べ残しで水を汚しますので、水は定期的な交換が必要です。
金魚鉢なら毎日、
大きい水槽では1~2週間に一度、
水替えが必要です。
金魚の飼育に適していないようであれば、ブクブクやフィルターの設置を検討しましょう。
6. ガラスクリーナー
効率よく掃除できるグッズも100均にそろっています。
例えばガラスクリーナー。
マグネットで両側からガラスを挟み込み、コケなどを掃除することができます。

専用品でなくても、家にあるもので代用できるものが多いですが、小回りが利くので必要に応じて使ってみてください。
費用はおさえつつ楽しみましょう
生き物を飼うことには責任が伴います。
わが家に迎え入れると決めたなら、きちんとお世話をしなければなりません。
ダイソーを始めとする100均では、昨今金魚のケアグッズが充実しています。
電池式のブクブクや、酸素発生剤まで。
小まめに様子を見ながらケアしてあげることで、長生きしてくれる可能性は高まります。
費用はおさえつつ、家にあるもの、100均で販売しているものをうまく活用しながら、負担を掛けずに家族でお世話を楽しんでください。(リライト監修:マネーの達人編集部)