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お金持ちになりたいなら「お金の悪口」は言わない【コラム】

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お金持ちになりたいなら「お金の悪口」は言わない【コラム】

お金が欲しい。

お金を稼ぎたい。

お金持ちになりたい。

と言いながら、お金の悪口を言っている人がたまにいます。

例えば、お金を稼いでいる人を見ると、


「あの人は金の亡者だ」

「金持ちなんてろくなもんじゃない」

「金持ちは悪いことをしているに決まっている」


これらはすべてお金持ちへの悪口ではなくお金への悪口です。

お金の悪口

お金の悪口は自己矛盾を生む

しかも、この悪口、冷静に考えてみたらおかしくないですか?

「お金持ちになりたい」と言っておいて、自分がなりたいお金持ちの悪口を言う

自己矛盾が生じています。

これを聞いているあなたの脳は、

「お金持ちになりたいのか、お金持ちになりたくないのか、どっちやねん?」

ときっと突っ込んでいるはずです

このままだと、前に進みいたとアクセルを踏んでいるのに、同時にブレーキも踏んでいる状態と同じで、前にも後ろにも進むことができず、あなたがお金持ちになることも残念ながらありません

では、どうすればよいのか?

この自己矛盾を解消するためには、お金の果たす本当の役割を知り、お金の悪口を言う発想そのものを変えることが効果的です。

「お金の果たす役割」とは

たとえばあなたがモノを買う。その行為がどれだけの人に貢献しているか考えたことありますか?

「そんなのないよ…」ですよね。ちょっと考えてみましょう

コンビニに行ってお弁当を買い食べると、自分のお腹を満たせる。

しかもそれだけではなく、コンビニを経営している人は売上が増えて助かります。

さらに、お弁当が売れれば、コンビニの定員さん、お弁当の原材料を作っている人、お弁当をトラックで運ぶ人、みんなに仕事が発生し、みんなが潤います。

弁当に限らず、洋服でも、文房具でも、どんなモノでも理屈はすべて同じ。

モノを買うという行為の裏にはたくさんの人が関わっています

モノを買うという行為は、多くの人にお金を回すための起点となっていると言えます。

お金を稼げば稼ぐほど、より多くのお金を使え、より多くの人を喜ばすことができます。

これがわかると、お金を稼いでいる人に「あいつは金の亡者だ」とか「あいつはお金のことばっかりだ」なんて、悪口を言うのはおかしいということがわかります。

反省

世の中お金だけではない

こういった話をすると

「そうは言っても世の中お金だけじゃないっすよね!?」

と口をとがらせて怒ってくる人がいます。

世の中お金だけではない。私もその通りだと思います。

実際こんな「お金の格言」もあります。

「財を残すは下 事業を残すは中 人を残すは上」(後藤新平)

「お金を残すのはたいしたことじゃない。商売を成功させるのは普通。人を育てるのが一番大切なことだ」という意味です。

お金より大事なものがあると言ってるように思いますが、この格言に続きがあります。

「されど、財なくんば、事業保ちがたく 事業なくんば、人育ちがたし」

【解釈】「とはいえ、お金がなければ商売はやっていけない 商売がなければ、人を育てることは難しい」

商売があるからこそ人は育つ。そう説いています。

お金を稼ぐためには、世の中が何に困っているかをリサーチする「観察力」が必要です。

お金を払ってもらえるだけの商品やサービスを開発していく「企画力」さらには開発した商品を売り切るだけの「営業力」もいるでしょう。

すべてのことを1人でやりきるのは難しいので、たくさんの人とつながりながら、協力してもらえるだけの関係性をつくり上げていく「コミュニケーション力」も大切です。

ロールプレイングゲームで、ゴールへ向かっていく過程で、主人公がアイテムを手に入れ、敵を倒しながら経験値を積んでいく―。あの感覚といえばわかりやすいでしょうか。

世の中にはお金以外にも価値のあることがたくさんあります。

お金そのものはただの紙切れや鉄の塊で、何ら価値はありません。

ただ、そのお金を使うことで世の中が周り、そのお金を稼ぐ過程において自分を成長させることができる。

こんなお金の役割を知ることで、お金の悪口を言う気持ちは薄れると考えます。(1級FP技能士 石原尚幸)

《石原 尚幸》
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石原 尚幸

1級FP技能士 石原尚幸 石原 尚幸

1973年、愛知県名古屋市生まれ。 コーヒー卸商「石原珈琲商会」の三男として育つ。幼少の頃から父の配達についていき、「明日の売上がなかったら、お前の目の前のごはんは食べられないんだぞ」と言葉をかけられていたのが、商売の原点。 上智大学経済学部経営学科卒業後、大手石油元売に入社。 日本一ガソリン代が安い激戦区に担当営業として赴任。 赤字となってしまった大手特約店にて、2年間で3億円のV字回復を実現したことが評価され、31歳で社長賞を受賞。 34歳で独立起業後は、現場で培った経営ノウハウにファイナンシャルプランナー資格(1級FP技能士)、MBA修得で得た知見も併せ、成果にコミットするV字回復メソッドを体系化。 「売上に偶然はあるが、利益に偶然はない」という理念のもと、社外にいるものの、社長の傍らに寄り添う「社外参謀」としてクライアントのビジョン実現へ邁進している。 直近では「父が子に伝える13歳からのお金に一生困らないたった3つの考え方」を上梓し、お金と賢く付き合うやり方と考え方をわかりやすく伝える活動も行っている。
youtubeチャンネル: 絶対に倒産しない『裏経営学』
<資格情報>1級FP技能士、ビジネス・ブレークスルー大学大学院MBA(経営管理修士・専門職)

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