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光熱費高騰対策「レンチン下ごしらえ」 ガス・電気使用料を一般的な調理法・圧力鍋使用で徹底比較

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光熱費高騰対策「レンチン下ごしらえ」 ガス・電気使用料を一般的な調理法・圧力鍋使用で徹底比較

寒い季節には、じっくりコトコト煮込んだシチューや鍋料理が恋しくなります。

しかし昨今のガス料金・電気料金の高騰を見ていると、じっくり煮込んでいる間にも発生する光熱費が気になります

光熱費を節約できる調理器具として、圧力鍋や電気圧力鍋が人気です。

圧力鍋や電気圧力鍋では、どのくらい光熱費を節約できるのでしょう?

圧力鍋や電気圧力鍋で削減できるガス代・電気代を確認し、節ガス・節電をしながら煮込み料理を作る方法を紹介していきます。

レンチン下ごしらえ

圧力鍋と電気圧力鍋のコスパ

圧力鍋や電気圧力鍋は、安い商品ではありません。

圧力鍋は5,000~1万5,000円ほど、電気圧力鍋は1万5,000~2万5,000円ほどの商品が売れ筋のようです。

5,000円以上の初期投資をするのなら、圧力鍋や電気圧力鍋でどのくらいのガス代を節約できるのかが気になります。

それぞれの鍋でのカレーの作り方をチェックして、調理にかかるガス代や電気代を比べてみましょう。

※ガス・電気の使用料金は地域やプランによって異なります。記事内では以下の金額で統一していますが、あくまでも参考の価格になりますのでご了承ください。

比較1:普通の鍋でカレーを作る場合

比較のために、普通の鍋でカレーを作った場合のガス料金を計算してます。

【ガス代参照】

強火/約37円

中火/約21円

弱火/約5円

参照:ENECHANGE株式会社

  1. 玉ねぎがしんなりするまで炒める(中火で約5分)
  2. 水を入れ、沸騰させる(強火で約3~5分)
  3. 具材に火が通るまで煮込む(弱火~中火で約20分)
  4. ルゥを入れてとろみがつくまで煮込む(弱火で約5分)

こちらのレシピの加熱時間を、火加減別にまとめると、

強火/3~5分 約2.4~3円

中火/5分+20分 約8.75円

弱火/5分 約0.4円

合計 約11.6~12.2円

普通のお鍋でカレーを作ると、12円ほどのガス代がかかると分かりました。

レシピ中の火加減や加熱時間の参照:ヱスビー食品株式会社「失敗しないカレー作りのポイント」

比較2:圧力鍋でカレーを作る場合

次は、圧力鍋でカレーを作った場合のガス代を確認します。

  1. 中火で肉の表面を焼く(中火で約2分)
  2. 野菜を加えてさっと炒める(中火で約2分)
  3. 水を加えて蓋を閉め、加熱する(強火で約3~5分)
  4. 圧力がかかったら、火を弱めて加圧する(弱火で約2分)
  5. いったん火を止めてからルゥを入れ、とろみがつくまで煮込む(弱火で約10分)

こちらのレシピの加熱時間を、火加減別にまとめると、

強火/3~5分 約2.4~3円

中火/2分+2分 約1.4円

弱火/2分+10分 約1円

合計 約4.8~5.4円

一例ですが、圧力鍋を使用した場合のガス代は5円前後となりました。

普通の鍋でカレーを作った場合のガス代の、半額以下ということです。

レシピ中の火加減や加熱時間の参照:ハウス食品株式会社「圧力鍋で作るカレーの基本レシピと失敗しない調理のポイント4つ」

比較3:電気圧力鍋でカレーを作る場合

電気圧力鍋は電気で作動する調理家電なのでガス代は1円もかかりません。

発生するのは電気代なので、電気圧力鍋でカレーを作った場合の電気代を調べてみました。

  1. 鍋にカレールゥ以外の材料を入れ、調理スタート
  2. ブザーが鳴ったら圧力を抜く(15分)
  3. 圧力が抜けたらカレールゥを加えて溶かし、とろみが出るまで混ぜる

ティファールの公式サイトによると、ビーフカレーの調理にかかる電気代は約6円。

普通の鍋でカレーを作った場合のガス代よりも、6円安くなる計算です。

メーカーや機種、そして使い方によっても電気代は異なりますが、電気圧力鍋なら普通の鍋の半額近い光熱費で済むといえるでしょう。

レシピ中の火加減や加熱時間の参照:T-fal「ビーフカレー」

3種類の鍋でのカレー作りにかかる光熱費を計算してみた結果

圧力鍋や電気圧力鍋はガス代を50%近く削減できると分かりましたが、1回の調理で約6円の節約では、5,000円以上の初期投資を回収するまでに相当時間がかかりそうです。

圧力鍋や電気圧力鍋には定期的に交換が必要となる部品もあります。

金額的なメリットだけを追求するなら、圧力鍋や電気圧力鍋を購入してプラスにすることは難しいかもしれません。

電子レンジでカレーの下ごしらえをする

そこでおすすめなのが、煮込み料理の下ごしらえに電子レンジを使用する方法です。

鍋でカレーを煮込む前に、電子レンジを使用するレシピを紹介します。

電子レンジで野菜の下ごしらえを済ませ、煮込み時間を短縮していきましょう。

  1. 野菜を1口大に切り、600Wの電子レンジで加熱する(約5~7分)
  2. 小さめに切った肉を鍋に入れ、色が変わるまで焼く(中火で約3分)
  3. 1. の野菜を投入し、水を加えて沸騰させる(強火で約3~5分)
  4. 沸騰したら弱火で煮込む(弱火で約2分)
  5. ルゥを溶かしてとろみを出す(弱火で約5分)

電子レンジにかかる電気代は、1分あたり0.6円ほどとされています。

電子レンジで下処理をしてからカレーを煮込んだ場合の、電気代と火加減別のガス代は次の通りです。

電子レンジ/5分 約3円

強火/3~5分 約1.8~3円

中火/3分 約1.1円

弱火/2分+5分 約0.6円

合計 約6.5~7.7円

電気代とガス代の合計は、普通の鍋だけで調理する場合より3.5~5.7円ほど安くなりました

電子レンジを下ごしらえに使えば、煮込み時間の短縮となりガス代の節約につながります。

電子レンジで下ごしらえ。ガス代節約おすすめメニュー

電子レンジでの下ごしらえは、カレー以外の煮込み料理にも便利に使える方法です。

電子レンジで下ごしらえをすることで、ガス・電気の使用量を減らせるメニューを2つ紹介します。

おでん

おでんの場合は具材が大きめなので、具材別に下ごしらえするほうが良いでしょう。

大根

  1. 皮をむき、1~2cmの厚さに切る
  2. 耐熱容器に並べ、大根の高さの半分まで水を入れる
  3. 600Wで10分ほど加熱する

じゃがいも

  1. きれいに皮を洗い、1つずつふんわりとラップで包む
  2. 600Wで3~5分加熱する
  3. 少し冷ましてから皮をむく

こんにゃく

  1. 食べやすい大きさに切る
  2. 耐熱容器に入れ、ふんわりラップをかける
  3. 600Wで約2分加熱する
  4. ザルにあけて水気を切る

下ごしらえと並行して、鍋におでんのだしを沸かしましょう。

下ごしらえの終わった具材と、練り物やはんぺんなどを投入し、弱火~中火で15分ほど煮込めば完成です。

筑前煮

筑前煮の場合は、根菜類を同じくらいのサイズに切ってまとめて下ごしらえしましょう。

  1. れんこん・にんじん・ごぼう・小芋の皮をむき、食べやすい大きさに切る
  2. 1. を耐熱容器に入れ、ラップをふんわりとかけて600Wで約5分加熱する
  3. こんにゃくをひと口大に切る
  4. 3. を耐熱容器に入れてラップをして約2分加熱し、ザルにあけて水気をきる。
  5. 鍋に肉を入れて軽く炒め、下ごしらえの終わった根菜類とこんにゃくを入れる
  6. 調味料を入れ強火で煮立たせて、落とし蓋をして中火で10分ほど加熱する
  7. 具材に照りが出たら完成

どちらのメニューも、普通の鍋だけで調理するときの半分ほどの煮込み時間で完成します。

調理時間が短縮でき、光熱費節約につながります。

レンチン下ごしらえで光熱費削減

圧力鍋や電気圧力鍋を使うのは効果的です。棚の奥にしまいこんであったら、今こそ活用してください。

あえて買うことは節約の観点からはおすすめできません。ない場合は電子レンジでの下ごしらえを検討してください。

光熱費の高騰は、今後も続くと予想されます。

少しでも使用量を削減し、節約につなげていきましょう。(執筆者: 桧山 あい)

《桧山 あい》
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執筆者: 桧山 あい 桧山 あい

神戸に住む元美容師です。ライター業のスタートは2018年。2年の兼業生活の後、2020年8月に専業ライターとなりました。美容系はもちろん、子育て系や教育系、動物系の執筆が得意です。私にとって節約は生活の一部。「出費は削れども心は削らぬ」をモットーに、楽しい倹約生活を心がけています。 寄稿者にメッセージを送る

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