この記事の最新更新日:2024年10月24日
スーパーのライフで2024年10月から「d払い」「au PAY」「楽天ペイ」が使えるようになりました。
人気のある各決済がようやく追加され、少々特殊な状態にあったライフもごく普通の状態に近づいてきました。
いっぽうライフの責任ではありませんが、お得な決済が次々消滅、または消滅が予定されています。
事前登録でポイント倍となる三井住友カードのサービスはすでに終了し、そして高還元であったLINEの決済2種類も、間もなくサービス終了しようとしています。
商業施設発行のクレジットカードが、その施設で一番いい決済とは言えない事例が増えました。
ライフで本当にお得なのはなにか、キャッシュレス決済の増えたこの機会に改めて振り返ります。
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ライフの決済にd払い、au PAY、楽天ペイ追加
首都圏と京阪神双方で展開するスーパーのライフで、使える決済が増えました。
QRコード決済3種、d払い、au PAY、楽天ペイです。
すでに導入されていたQRコード決済は、PayPay、LINE Pay、メルペイでした。
新たに追加された、それぞれの決済の特性を確認します。
d払い
すでにライフでは「dポイント」が導入されていました。このたびd払いも使えるようになり、dポイントの二重取りができるようになりました。
dカードをセットしたd払いで決済すると、還元率1.0%です(dポイント提示分も加えれば、1.5%)。
d払いは直接大きな還元率アップにつながる決済ではないですが、導入記念キャンペーン実施中です。
11月1日から11月30日の間、500円以上の決済により自動で抽選となり、以下の通りdポイント(期間限定)が当たります。
・1等「10,000ポイント」…50名
・2等「5,000ポイント」…200名
・3等「1,000ポイント」…500名
要エントリーです。
d払いのキャンペーン共通項ですが、対象となるのは「電話料金合算払い」「d払い残高払い」「dカード払い」のみです。
au PAY
ライフでは先行してPontaポイントも導入されていました。au PAYでPontaポイント二重取りができるようになりました。
au PAYはチャージ式の決済で、残高の作り方を工夫すると大きなポイントアップになります。
au PAYカード以外のチャージは、月5万円というチャージ金額上限があるのでご注意ください。
次のチャージ方法などおすすめです。
・エポスゴールドカード(年間100万円利用前提)
・PayPayカード(VISA以外)からJAL Payにチャージ、さらにJAL Payバーチャルカードからau PAYにチャージ
どちらの方法も、還元率1.5%となります(JAL Pay経由の場合は0.5%がマイルのため、やや価値が高い)。
au PAYでの決済(0.5%)と併せ、2.0%の高還元となります。
Pontaポイント提示分も加えれば、2.5%です。
楽天ペイ
楽天ペイでも、抽選で当たるキャンペーンが実施予定です。
楽天の場合、期間限定ポイントの制限はありません。
楽天ペイの場合、事前にチャージしておいた「楽天キャッシュ」払いがお得です。
そして工夫次第で、au PAY残高を作るよりも大きな数字となります。
楽天キャッシュによる楽天ペイの決済時還元率(1.5%)と併せると、3.0%~4,0%程度にもなります。
楽天ポイントはライフには導入されていません。取りこぼしを防ぐためには、dポイントまたはPontaポイントを必ず提示しましょう。
ライフ独自の決済(クレジットカードと電子マネー)
ライフ独自決済の内容も確認しておきましょう。
「LC JCBカード」と「LaCuCa」という独自決済があります。
平常時に悪くありませんが、格別よくもないという印象です。
なお、LC JCBカードもLaCuCaも、たまったポイントはライフのお買い物で使えます。
LC JCBカードは還元率1.5%(ただし実質1.0%)
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≪画像元:ライフ≫
ライフでお得なクレジットカード、LC JCBカードの特徴です。
・ 年会費無料
・ ディズニーデザインが選べる
・ 決済200円ごとに3ポイント(還元率1.5%)
・ ライフ以外では決済200円ごとに1ポイント(還元率0.5%)
還元率1.5%は分解すると、「提示」「決済」「引落し」それぞれで0.5%となるのを合わせたものです。
税込、税抜の違いがあります。
・ 提示0.5% … 税抜
・ 決済0.5% … 税抜
・ 引落し0.5% … 税込
提示によるポイント付与が税抜である点も、引落しによるポイント付与が税込である点も、ごく普通です。
税込基準で還元率を計算しなおすと、1.4%程度になります。
ひとつ気を付けたいのが、ポイント提示分が還元率に乗っていて、共通ポイント(dポイント、Ponta)と併用はできないということです。
つまり他の決済と比較する際、LC JCBカードは実質1.0%(税込基準だと0.95%程度でさらに低い)です。
ライフ以外で利用する際の0.5%という還元率は、JCB一般カードと同じです。
LaCuCaは現金チャージ式
LaCuCaは、物理的な券面を持つカードです。
発行手数料100円が必要です。
ポイントカードと、電子マネー(プリペイドカードと呼ぶ方が妥当と思われる)を兼ねたものです。
事前にライフにある専用チャージ機でチャージしてから使います。クレジットチャージはありません。
還元率は次の通りです。
・ ポイント … 税抜0.5%
・ 電子マネー … 税抜0.33%
電子マネー機能は、「税抜300円ごとに1ポイント」です。
LaCuCaで支払うとdポイント、Pontaは併用できません。
実質は、しかも税込基準に合わせると0.3%程度の還元率に過ぎません。
一般的なキャッシュレスユーザーの視点からすると、時代遅れな決済アイテムと言わざるを得ません。
ライフアプリについて
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≪画像元:ライフアプリ≫
ライフもスマホアプリを発行しています。
アプリでもポイントがためられますが、前述のLC JCBカード、LaCuCaで支払う際に付与される提示のポイントを肩代わりするだけなので、得にはなりません。
他のスーパーでよくある「キャッシュレス決済+アプリ」の組み合わせはないため、アプリ提示の価値自体乏しくなっています。
アプリには「クーポンがもらえる」「キャンペーンに応募できる」「チラシの閲覧」という性能があるものの、還元率の面では特筆すべき存在ではありません。
ライフの独自決済はかつてのポイント3倍、5倍デーでは意味があった
見てきた通り、ライフの独自決済は還元率の面からは魅力ある存在とは言えません。
ただ、コロナ前にはしばしば「ポイント5倍デー」「ポイント3倍デー」があり、その点で楽しみがあったのです。
コロナ禍の中でポイントデーはなくなり、復活していません。
ただし現在LC JCBカード利用者のみ、ポイント5倍デーが設定されることがあります。
気を付けたいのは「5倍」というと大きそうですが、通常が「3倍」なので、実質は税抜1.0%アップだということです。
イメージほど大きな数字ではありません。
ライフで使える一般的な決済、お得な決済
ライフのハウス独自決済は、格別魅力的とは言えないことを見てきました。
数字に、ポイント提示分の税抜0.5%が含まれていることにもご注意ください。
次に世間一般で使われている決済をご案内します。
こちらは、dポイントまたはPontaポイント(それぞれ税抜0.5%付与)の提示と併用できます。
一般的な還元率 | 備考 | |
PayPay | 1.0% | |
メルペイ | なし | |
LINE Pay × Visa LINE Payクレジットカード(p+) | 5.0%(月1万円の決済まで) | 2025年4月23日サービス終了 |
(新)d払い | 1.0% | dカードと組み合わせの場合 |
(新)au PAY | 0.5%(決済分のみ) | チャージ方法次第で大きなポイントに |
(新)楽天ペイ | 1.5%(楽天キャッシュによる決済分のみ) | チャージ方法次第で大きなポイントに(楽天カードからはポイントなし) |
LC JCBカード | 1.5% | 提示ポイント分も含む |
LaCuCa | 0.83% | 現金チャージのみ 提示ポイント分も含む |
他社クレジットカード | 0.4%~ | エポスゴールドカード「選べるポイントアップショップ」登録で1.5%~ |
タッチ決済×Visa LINE Payプリペイドカード | 3.0%(月3万3,334円の決済まで) | 2025年1月30日サービス終了 |
他のお店でお得になる決済は使えないことが多い
ライフで使える決済は、少々特殊でした。それでも、「d払い」「au PAY」「楽天ペイ」が追加されたことで、一般的なキャッシュレス決済が増えました。
それでもまだ、一般的におすすめされる、次の高還元率決済は使えません。
・ モバイルSuica(ビューカードからチャージして1.5%)
・ QUICPay(セゾンパール・アメックスで使えば年間30万円まで2.0%還元)
・ ID
ライフ独自決済も見た目ほどではないし、普通のキャッシュレス手段は今なお封印されがちというのがライフの特色です。
ただし、次に見る通りエポスゴールドカードはおすすめです。
エポスゴールドカードの「選べるポイントアップショップ」登録でポイント3倍
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≪画像元:エポスネット≫
新たに増えた決済のau PAYで、エポスゴールドカードからのチャージが有利(ポイント提示分を含まず最大2.0%)である点は先に見ました。
ちなみにAndroid限定ですが、「エポスゴールドカード」→「楽天Edy」→「楽天キャッシュ」と順にチャージすると、楽天ペイでの決済で3.0%となります。
これらとは別に、エポスゴールドカードの直接決済(スマホタッチ決済も可)でポイントアップの方法をご紹介します。
エポスゴールドカードは年会費無料で使えて、年間100万円以上の利用を前提に還元率1.5%となる優れたカードです。
このカード(プラチナカードも同様)のサービスに、「選べるポイントアップショップ」があります。
3つまで店舗を登録すると、ポイント3倍(1.5%)となります。
ライフも登録できます。
選べるポイントアップショップにライフを登録したときの還元率は、カード全体の年間利用額に応じて次のとおりです。
・ 登録のみ … 1.5%(通常の3倍)
・ 年間50万円 … 2.0%
・ 年間100万円 … 2.5%
LINEの決済は終了が決まった
ライフではLINE PayにVisa LINE Payクレジットカード(p+)を組み合わせた決済がおすすめでした。
月500ポイントが上限で、決済で言うと月1万円でポイント打ち切りです。
それでも大きなものですが、あいにく2025年4月23日にLINE Pay自体サービス終了が決まっています。
それからライフでは「タッチ決済」が使えるので、これを活かしたVisa LINE Payプリペイドカードも月3万円まで3.0%還元になります。
こちらも2025年1月30日でのサービス終了が決まっています。
どちらも、廃止までは引き続き使うといいでしょう。
ライフのお得な決済は限定されるが、選べば大きい還元率が出る
・ ライフの独自決済では、LC JCBカードに価値がある。ただし見た目ほど大きな数字ではない
・ 現金チャージ式のLaCuCaは時代遅れ。数字も低い
・ エポスゴールドカードがおすすめ
QRコード決済は増えた。還元率アップに有利なのはau PAYと楽天ペイ
・ LINEの決済が有利だったがサービス終了予定
・ dポイントまたはPontaの提示を忘れずに
楽しいお買い物をしましょう。