私たちの生活に欠かせない存在となりつつある電子マネー。ただ便利なだけではなく、利用すると得られるポイントは家計の節約にも大きなメリットになります。電子マネーの発行枚数は2011年6月に1億5千万枚を突破。スーパー、鉄道はもちろん、コンビニ、自動販売機と使える場面も増加しており、1人で複数の電子マネーを持っているという方も多いのではないでしょうか。しかし、電子マネーの数も形態もさまざまで、年々進化しています。まずは、電子マネーの基本を知り、使いこなせるための知識を得ましょう。
まず押さえておきたいのは、電子マネーを利用する際のお金は、いつ払うのかということ。よく比較されるのはクレジットカードです。クレジットカードは、買い物した後、まとめて引き落としという「後払い」ですが、多くの電子マネーは、あらかじめ現金を電子マネーに入金(チャージ)しておき、その分だけ利用できるという「前払い」です。このような電子マネーを「プリペイド型電子マネー」と言います。
代表的なものは楽天Edy、イオン系のWAON、セブン&アイ系のnanaco、鉄道系のSuicaなどです。楽天Edyは、発行枚数や利用できる店舗数が最多で、2012年の6月、従来の「Edy」から「楽天Edy」に変わりました。利用するごとに楽天スーパーポイント他、ANAマイレージやTポイントなど、好きなポイントを選んで登録できますので、普段よくつかうポイントを選んで集中して貯めることができます。
参考:http://www.rakuten-edy.co.jp/profit/edypoint/index.html
一方、クレジットカードと連携して、電子マネーとクレジットカードで利用した金額を合算して「後払い」する、「ポストペイ型電子マネー」というものもあります。代表的なものはNTTドコモのiD、JCB系のQUICPay、鉄道系のPiTaPaなどです。これらは、電子マネーのポイントではなく、連携されたクレジットカードのポイントが貯まる仕組みになっています。ポイント還元率の高いカードを選べば、節約効果も大きくなります。
電子マネーを使用するメリットは、買い物時に、小銭に煩わされることなくスマートに支払ができることですよね。プリペイド型電子マネーも、いちいち現金でチャージせずとも、クレジットカードでオートチャージするように設定すれば、入金の手間もかかりません。次回以降、電子マネーのさらにお得な使いこなし術をお伝えしようと思います。