毎日、暑い日が続いています。「少しでも涼しく過ごしたい」とか、「節電したい」など、緑のカーテンを設置する人も多いのではないでしょうか。アサガオやヘチマなど、つる性植物で作る自然のカーテン。葉っぱの間をすり抜けてくる風は、とても涼しいものです。
また、ゴーヤやキュウリなど野菜を選ぶと、収穫&節約のお楽しみも。常緑性植物を選んだ場合は、冬の保温効果も期待できそうですね。
とはいえ、そんなガーデニングの費用は意外とかかるもの。植物のほかに、大きめのプランターや土、フェンスまで新たにそろえるのは大変です。
実は自治体によって、屋上やベランダでガーデニングをすると、助成金がもらえる制度を実施しているのをご存知でしょうか。ただし、一定の基準が設けられています。
この「屋上等緑化助成金制度」は、新たに屋上の緑化や壁面の緑化を行う場合に、工事費の一部を助成する制度。いわゆる都市部に限ってある制度ですが、東京ではほとんどの区に、さらに全国的にも多くの自治体で実施されています。
屋上緑化とは、建物の屋上に樹木や草花を植えることをいいます。屋上だけでなく、ベランダや壁面でも大丈夫。ただし、植栽基盤を設けなければなりません。
植栽基盤とは、植物の根が支障なく伸びて、水分や養分を吸収することのできる条件を備えており、ある程度の広がりがあることを必要としています。
プランターの場合は、100リットル以上が対象となることに注意をしてください。とはいうものの、100リットルのプランターは、それほど大きくはありません。内側の寸法が縦30cm、横100cm、深さ35cmがおおよそ100リットルとなります。品川区では、プランターの場合、半額を助成してくれます。
一方、壁面緑化とは、建物の外壁部分に補助資材などを利用してつる性植物で緑化するものをいいます。植栽工事と補助資材を設置する工事など、かかった費用が対象。なお、助成金を受け取ると、5年間は撤去することができません。
世田谷区は、建物の屋上や壁面を緑化するだけではなく、道路に接した部分に生垣や花壇を造る場合や、シンボルツリーを植栽する場合も費用の一部を助成してくれます。区の費用で花壇を作れるなんで、うらやましい限り。
シンボルツリーを植えるものよいでしょう。樹木を1本植えるだけで、住宅が見違えるようになったり、お庭が華やかになるという効果があります。
南側に木を植えるときは、落葉樹にしましょう。夏には光をさえぎって、冬は葉っぱを落としますから、明るくなります。北側に植える場合は常緑樹。冬の間の寒い風を防いでくれるからです。
熊本市では、下記の3つの場合、助成金がもらえます。屋上とベランダは最高100万円、壁面は最高20万円が限度額となっています。
1.屋上緑化は、樹木・芝・地被類等で3平方メートル以上
2.ベランダ緑化は樹木・芝・地被類等で1平方メートル以上
3.壁面緑化はつる性植物により、建物の壁面に沿って3メートル以上
お住まいの自治体によって、様々な制度があります。助成金制度を調べてガーデニング。趣味と実益を兼ねて、過ごしやすい家で暮らしていきたいものです。