先日、授業へ行く前に見ていたテレビ番組で延命治療や胃ろうについて放送されていました。胃ろうとは、胃に穴をあけて直接流動食のような栄養を送る治療方法です。
今、父のお世話をしていて感じるのですが、病棟に入院していらっしゃる患者さんを見ていると、日本の国の状態を表しているのかも…と思うのです。元気で長生きではなく、病気や寝たきりで長生きの方が増えているのかも…。
これまでは保険に加入していれば大丈夫だと多くの人が思っていたはずです。死亡したらお葬式費用くらいを賄えるようにと生命保険に加入し、ケガや病気で入院した時のために終身の医療保険の保険に入らなくてはと思い込んでいるかもしれません。
今は葬儀の在り方も様々で、費用をかけなくてもできる方法はいくらでもあります。入院費用も当初はお金がかかりますが、それでも緊急予備資金のようなストックを準備していれば乗り越えられる金額です。
入院生活が長引いたり、施設等での生活になるかも知れないと思うと、父の回復を願いながら、一方ではこれから先のことも少しずつ考え始めています。父本人も、将来のことが気になる様子です。
現役の頃は公務員でしたが、福祉に携わる仕事に長年携わっていたので私よりもずっと詳しくて、まずは市役所の福祉課へ行き、老健施設について話を聞いて来て欲しいと依頼されました。
明日は講座が終わった後、市役所を訪れてみようと思っています。父の前では笑っていますが、ちょっぴり涙がでてきます…。