今日は私なりに家族の在り方と言いますか、昔と今を私の独断と偏見で語ってみようと思うんです。私が小さかった頃と言えば昭和40年代終わりから50年代で高度経済成長で日本の景気がどんどん上がっている状態でした。家族と言えば大体、友達等おじいちゃんおばあちゃんと同居で5~6人家族や多いご家庭では8人~10人家族という方もいらっしゃったでしょう。核家族という言葉はあまり聞いたことがありませんでした。
この大家族をリスクという面から見ていけば、分散されていました。働き手であるお父さん、おじいちゃん、家の中の家事をおばあちゃんとお母さんご近所づき合いもおばあちゃんとお母さん、おじいちゃんやお父さんでみんなで負担していました。誰かが病気で倒れた時は、皆で負担し合い助け合い協力して過ごしていたように思えます。育児のことはおばあちゃんや、ご近所の方に相談したりして過ごしていました。
嫁姑問題ということはとりあえず置いておいて、リスクは、家族で分散されていました。今は、地方には就職先がほとんどなくなり皆、都内、市内に就職口を求め核家族が殆どです。おじいちゃん、おばあちゃんとの同居も無くなり、嫁姑問題も起こらなくなりました。街に出れば近所付き合いも希薄になり、隣に誰が住んでいるのかは知りません。時々顔を会わせた時に挨拶をする程度で終わります。
以前と比べると、何もしがらみが無くなり自由です。お父さんはその分一人で頑張らなくてはいけません。会社では人を少なくして人件費を削っていますので、自分が2~3人分の仕事をしなくては回っていきません。その為、休日出勤もしています。それでも忙しく毎日帰るのは22時を越えています。お母さんはその分一人で子供を育てなくてはいけません。
周りには誰も頼る人がいなくて子育てから家事まで全て自分でこなさなくてはいけないのです。夫の実家にはお盆と、お正月に帰省しています。毎日のやりくりに頭を痛めています。これからの教育費、生活費のことを考えると将来が心配です。
保険を選ぶにしてもいっぱいあり過ぎて迷います。以前は日本社だけだったのに最近はカタカナの外資系もあったり、銀行でも保険に入れるんですか?銀行ってお金を貸すところかと思っていました。ネットでも生命保険に入れるらしくいっぱいあり過ぎてどれが私にあっているのか分かりません。自分で調べるにしても膨大な量で面倒くさいですしどの会社に聞いても自分の会社が一番いいと言います。
住宅も以前は木造だけでしたがツーバイフォーやプレハブ、軽量鉄骨、ユニット工法等いっぱいあり過ぎて迷います。住宅ローンも銀行だけではなく今ではモーゲージバンクやネットバンク、郵便局やJAもしています。それぞれに金利が違い何が良くて悪いのか自分にとっては何が良いのか分かりません。自分でシュミレーションしてみましたが本当にこれでいいのか判断がつきません。
周りの友達は住宅を取得して年賀状にはマイホームでの幸せそうな生活を見せつけられます。子供をもう一人増やしたいけど将来が不安で生活出来るかが不安でいっぱいです。テレビからは美味しそうなものや欲しいものがいっぱい映っていますが、将来の為と思って我慢しています。何せ情報がいっぱいありますのでネットで調べても千差万別で結局、まっいいか!・・・で、済ませてしまい気付けば生活に追われています。
・・・情報がいっぱいの現代。その取捨選択をするのは非常に難しいですね。昔のお父さんお母さんも大変だったでしょうけども、今のお父さんお母さんも大変ですね。まあ、昔の大家族、今の核家族それぞれ良い所悪い所があると思いますが、昨今の虐待、自殺等の報道を見ますと今と昔・・・どちらが幸せなのか・・・。昔に比べればパソコンもあるし携帯もあるし物質的にはすごく恵まれているのに・・・先が見えない、将来が不安というのはいくら物質的に満たされても、補いきれないものなのですね。