フラット35の3月の実行金利が1.99%~となり、2月の金利より0.02%下がりました。アベノミクスという事で今後景気が上向き、金利の上昇が見込まれるといった観測も見られましたが、実際長期金利は低下という状況です。
この長期金利は新発10年物国債の金利ですが、債券が買われたり売られたりしますと変動します。需給の関係も大切ですね。
そして最近の株高によって大規模な運用機関である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の保有資産バランスが崩れ、保有資産の債券の割合が減少しているようです。するとどうなるかと考察すると、債権比率を高めるためにGPIFは国債を購入するという行動に出ると考えられます。債券が買われると金利は?・・・そうです低下します。
ただこういった行動がいつまで続くかはもちろん不明ですが、検索サイトで「長期金利」と検索するだけで長期金利の動向が見れるサイトが出てきますので、そういったところで確認しておくことは大切です。
また、住宅ローン金利が今後上昇しそうだと買い時というものは非常に難しい物と感じます。住宅の買い時はやはり外部環境にとらわれることなく、あくまでのご家族の計画の上で購入を考えていくことが大切だと感じます。そうはいってもと、消費税の増税に合わせての購入も考えていらっしゃる方も多いとは思いますが、金利の動向には十分注視してみていただきたいと感じます。
ちなみに金利が0.02%違う2月と3月の借り入れで計算してみると35年返済で3000万円借り入れた場合は返済総額で129,311円違ってきます。2月と3月の1カ月実行日が違うだけで約13万円もの違いがあります。わずかな違いが大きな違いへという事を心にとめおいて欲しいと感じています。