TPPという語ご存知の方は多いと思いますが、ここで簡単に説明いたします。TPPとは、Trans-Pacific Partnership 別名、Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement です。日本語で表記の場合は、環太平洋戦略的経済連携協定といいます。
太平洋周辺の国々の間で、ヒト、モノ、サービス、カネの移動をほぼ完全に自由にしようと動いていますが、先日、日本もTPPに正式に参加表明いたしました。
ここでは、食生活に関しての目線で述べていきます。完全に自由化になると、海外からの食料品はさらに安く輸入されてきます。海外の食料品が安く入ると、日本の農作物の生産受給率が、さらに下がる危険性があります。
現在、日本の食糧需給率は、40%と他の先進国と比較すると、低い方に該当し、これ以上下がるとどうなるか?想像してみてください。
もし、諸外国が、大飢饉で農作物が生産できなかったら、当然値上がりしますよね。2倍どころではないでしょう。3倍以上の値になると予想されています。食料品の値段が高く、購入しずらくなり飢えに苦しむ方が増える危機を感じます。
安ければこしたことはない、たしかにそうでしょう。しかし、諸外国の環境、それに伴う生産状況を考えなければ、日本の食生活がマイナスに転じることもありえるため、そのことを忘れてはならないのです。