家が壊れたら火災保険を確認しよう
今年は特別雪が多かった北海道でもすっかり雪が解けて、徐々に春らしくなってきました。雪が解けると、その下から枯れ葉やゴミが出てきてその片付けに追われたり、車のタイヤ交換などでしばらくは忙しいかもしれませんね。
そんな中でも、持ち家の方に是非忘れずに確認していただきたいのが、雪害によって家が壊れていないかどうか。もし、どこか壊れていたら、ご自分が契約している火災保険(住宅総合保険)で、対象にならないかを是非確認してみてください。
「火災保険は火事の時に使うモノ」と思われている方が非常に多いのですが、風災害・水害・雪害などが対象になっていることも。
うっかり既に修理してしまった場合も、調査の結果保険金が出た、というケースもありますので、「どうせダメだろう」と思わずに、是非保険会社や代理店に問い合わせをしてみることをおススメいたします。
我が家では、数年前に屋根に積もった雪でTVアンテナが折れ、数万円でしたが新しいアンテナを保険金で付け替えることが出来ました。
また、北海道では多い無落雪の屋根でのダクトの詰まりによって、水漏れの事故も発生することが多々あります。壁紙や断熱材の取り換えが必要となれば、数十万~百万円の費用が掛るケースも。保険金の請求には写真などの資料を提出することが求められることも多いので、直す前にまず写真を取っておく(事故状況が分かるように)ことも大切です。
急増中!「保険金で修理出来る」詐欺に注意
それから、気を付けていただきたいのが、最近「保険金で修理出来る」と保険金の請求代行のサービスと住宅修理サービスを一緒に契約することを勧める詐欺や悪質な業者が増えていること。国民生活センターによると、東日本大震災発生後からそういったトラブルに関する相談が急増しています。
「保険金の範囲内で修理するから自己負担はない」など、「無料」を強調して訪問販売等で消費者を勧誘するのが特徴で、最終的には、住宅修理工事契約を結ぶことを目的としています。
相談が寄せられた例としては、「契約時に契約書面にサインしたが、控えをもらえなかった」「解約すると言ったら、解約料として保険金の50%を請求された」「クーリングオフに応じない」「代金として保険金全額を前払いしたのに着工されない」などがあります。
また、もっと悪質なものには申請代行業者に「損傷は経年劣化によるものだが、保険会社には自然災害が原因という理由で申請するよう」勧められたと思われるケースもあります。
今後も雪害や風害等の自然災害が起こる度にこのような悪質業者が訪問・勧誘してくる可能性があります。
トラブルから身を守るためには、
(2) 対象となる事故があった場合には、保険会社か代理店に問い合わせる
(3) 修理が必要であれば、複数の修理業者から見積もりを取り、慎重に判断する
(4) 修理の着工前に代金を『全額前払い』にはしない
(5) 訪問販売や電話勧誘販売で契約した場合には、クーリング・オフ出来る
(6) トラブルにあったら、最寄りの消費生活センター等に相談する
これらの対策が有効です。
また、ご高齢のご家族がいらっしゃる場合は、周りの方が気を付けてあげることも大切なポイントですね。