休眠口座という言葉をご存知でしょうか?
その名が示すとおり、眠っている(=使われていない)預金口座です。お金の動きがまったくないまま数年間経過している口座のことを指します。この年数は銀行協会の規定はありますが、実際には各銀行が独自に設定しており、2年間というところも。
日本では普通預金などの口座開設が簡単で、加えて会社によっては給与の振込先銀行を指定されたりするために、すでに預金口座を持っている人でも新たに別の銀行または支店の口座を開設することがよくあります。日本では1人当たり平均3.5口座保有しており(日本統計センター調べ)、複数の口座を保有していても上手く使い分けていれば問題ありません。
しかしながら子供の頃に親が作ってくれた口座、結婚前の口座、転勤や引越しに伴い使わなくなった口座などはその存在すら忘れてしまっているかもしれません。
私のように海外に住むことになった場合、それまで日本で使っていた預金口座は「何かのために」と解約せずそのままにしている人も多いです。ただ、利用していないとその口座は「眠ってしまう」ことに。定期的に帰省などで口座を利用している場合はいいのですが、しばらく使っていない場合は銀行にブロックされていることも無きにしも非ずです。
日本政府は、2014年度より10年以上使われていない休眠口座を公的に活用する方針を決定しています。公的活用に対しては様々な意見があるようですが、民間融資で設立された休眠口座国民会議では休眠預金法案(注)を作成、公開したりと具体的な活用開始への準備は進んでいるようです。
現状では、口座が休眠状態にあっても必要な手続きをすれば解約することも休眠解除して復活させることも可能です。来年度に公的活用が本格化するまでに今一度、自分の口座が休眠状態にないか確認してみましょう。
そもそもお金の出し入れがないから休眠口座になってしまいます。休眠口座にしないためにも日頃のマネー管理をきちんとしたいですね。
注:休眠口座国民会議ウェブサイトhttp://kyumin.jp/ 参照