下図は、日本を除くアジアの先進国の株価指数の動きです。期間は2012年6月30日~2013年6月28日で、香港ハンセン指数(黄色)、シンガポールST指数(ブルー)、そしてオーストラリアのS&PASX指数に連動するETF(紫色)の動きです。
オーストラリア株価指数は、昨年後半から年初にかけて上昇し5月には25%上昇しましたが、6月に入り急落しました。ただし、1年間で15%上昇のレベルは確保しています。シンガポールST指数は、昨年下半期は上昇していますが、その後ずるずると下降、6月には香港と同時に急落し5%を超えるレベルに留まっています。
香港ハンセン指数は、昨年下期は振るわず、11月中旬から上昇し今年に入ってからは、そのレベルを維持していましたが、やはり6月に急落しています。極東の3国の株価指数は日本のそれに比べ低調で、台湾加権指数(黄色)、中国の上海総合指数(ブルー)、韓国総合指数(紫色)の2012年6月30日から2013年6月28日の動きです。
上海総合は中国景気の鈍化や6月の短期金利(シャドウバンク等の影響)の急騰により、昨年6月のレベルは維持できずに、当該年間でマイナスとなっています。三国の中では台湾の動きが、年明け以降顕著です。6月末の反発で10%の上昇に手が届きました。韓国は昨年が上昇が5%超レベルで推移していましたが、6月には一時マイナスレベルに落ちてしまいました。
下図は、オセアニアとそれに接するインドネシアの株価推移です、期間は2012年6月30日~2013年6月28日で、ニュージーランドのNZ50(黄色)、オーストラリアASX(ブルー)とインドネシア総合の動きです。
ニュージーランドは、5月末まで一直線に上昇、6月も下落幅が小さく30%上昇を維持しています。インドネシアとオーストラリアはニュージーランドに遅れて上昇し6月の下落でオーストラリアは15%、インドネシアは20&を超えています。
下図は、ムンバイSENSEX指数(黄色)、マレーシア総合指数(ブルー)とシンガポールST指数(紫)の動きです。期間は2012年6月30日からの1年間です。今年に入りってもマレーシア総合の低調さが顕著でしたが、5月に入り上昇し6月にも横ばいを続けたことから、結果として10%の上昇になっています。ムンバイとシンガポールは本年に入り上昇を続け15%を超えたのですが、6月の急落で5%台に戻ってしまいました。
アジア各国の株価、同一の動きではありません、それぞれの国の特性に合わせ、投資の分散が必要と思います。