下図は欧州の通貨が異なる三ケ国の株価指数の動きです。紫は英国FTSE100、ブルーはスイスSMI、黄色はフランクフルトDAXです。期間は2012年6月30日~2013年6月28日です。三ケ国を比較しますと、過去1年、終始最下位の上昇率でした。当初3月までは、横ばいその後上昇に転じ、5月には20%まで上昇しましたが6月の急落で10%の上昇に留まりました。
フランクフルトDAXは当初15%まで上昇ののちしばらく横ばいで、年初にはスイスSMIに抜かれ、5月の30%への上昇と6月の下落を受けて、6月末は20%超のレベルです。スイスSMIは昨年7月から順調に伸長し、5月には35%を超えました。6月に急落していますが、月末には25%まで戻しています。
下図はユーロ圏のGDPトップ3国の株価の推移です。3ヶ国の中では、ドイツDAXの株価(黄色)が20%超になっています。イタリアのFTSE MIB(ブルー)は年末から年初にかけて、3国の中でトップの上昇率25%になりました。が、その後は急落し5月に戻しました。ただ、6月の急落で5%超のレベルに下降しています。
フランスのCAC40(紫色)は、三年下期は最低の上昇率でして。今年に入り、3ヶ国の中間の値動きになっています。
以上が欧州5ケ国の動きでした。
欧州と言ってもその構成する5ヶ国の動きはこれだけ異なります。ぜひヨーロッパを代表する企業の指数か各国別に分散を図るようお勧めします。先月までの推移ですが下図は、ヨーロッパ指数に連動するETF2本の動きとTOPIXを対比したものです。TOPIXが突出していますが、不振のヨーロッパのイメージが強いのですが、着実に伸びていますので、このようなETFをポートフォリオに加える意義があると考えています。
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