7月の株価の動き、先日は株価指数の7月の騰落率を紹介しました。結果下落したのは、日本と新興国の数か国でした。今回は過去一年の騰落を紹介します。
日・英・米の指数、米国ニューヨークダウ(黄色)、イギリスFTSE100(ブルー) 、TOPIX連動ETF(TOPIX)の過去一年(2012年8月1日~2013年7月31日)の動きです。
昨年末よりTOPIXは急激な上昇で、5月のピークには昨年8月1日に対し80%も上昇しましたが、5月下旬の急落、6月入ってからの戻し、7月下旬の急落など、春から夏にかけて大きな値動きでした。現在の水準は8月1日に対し50%上昇まで下がっています、
一方英国と米国の指数は本年に入り継続的に上昇しています。7月に入ってからはNYダウが堅調で20%上昇を超えています。年間の騰落率として、満足いくレベル化と思います・
下図は米国を代表するS&P500(黄色)と米国を除く先進国の指数EAFEに連動するETF(紫色)、MSCIエマージング株価指数連動ETF(ブルー)の昨年8月1日から本年7月31日までの騰落です。本年に入り、申告国の株価は顕著に下がり始め7月には一回昨年8月1日の価格を割りました。
7月後半はプラス圏に入りましたが、月末に再度割っています。米国を除く先進国株価指数は日本株の影響が大でね5月から6月にかけて値を下げていますが、7月後半から反発し、現在はプラス20%ラインに到達しています。
米国のSP500は2012年11月末から、上昇を続け7月にはEAFEを抜いています。
2013年に入りBRICSをはじめとする、新興国に勢いがありません。今年に入ってからの各セミナー等で持て囃されているテーマは、アメリカのシェール革命、日本のアベノミクス ミャンマー、中国の成長鈍化、ブラジル経済の変調、ロシアの退潮などで、新しい市場としてはアフリカです。
インドは経済面ではなく、社会面と政治面で扱われることが多くなり、経済面で注目度が下がっています。そしてこのところ騒がれているのがビッグデータ、3Dコピー、IPS細胞などのように新しいテクノロジーです。めっきり減ったのがヨーロッパなのですが、下図のようにヨーロッパ経済も着実に回復基調です。
他の図と同じ期間、昨年8月1日~本年7月31日で、ストリート・とラックスヨーロッパ指数に連動するETF(黄色)とTOPIX(ブルー)、SP500に連動するETF(紫色)の比較です。ヨーロッパも米国SP500と同様な値動きをしています。
2013年は、世界経済のパラダイムが、新興国から先進国へ、新しいテクノロジー(先進国の技術)、変わり目の年になると考えています。