東京五輪の決定に各方面が湧いているようです。アベノミクスから始まった日本経済の復興も東京五輪確定で本決まりなのでしょうか?アベノミクスの三本の矢が完全に動いていない内に東京五輪ですから、雰囲気は非常に良い状態になっていることは確かでしょう。
ならばこの波に乗ることがこれからの日本経済の発展につながるのでしょうか?
常に躍らされてきた日本人投資家
これまでの経験から『躍らされるのは常に個人投資家』だという思いがあります。昨年、衆議院解散から日経平均株価は上昇。そして、アベノミクスの第二の矢である金融政策では異次元緩和を試みた日本銀行。これをキッカケに日経平均株価はさらなる上昇。
悲しいかな、この上昇で大儲けできたのは外国人投資家。日本人投資家の大部分は『塩漬け状態』になっていたモノがようやく手仕舞える状態になっただけ。そして、今年の5月に起きた日経平均株価の暴落劇。暴落のキッカケを作ったのは外国人投資家であり、ようやく息を吹き返した日本人投資家が餌食になる格好。
これが現実です。
雰囲気は良くなっていても、実際に利益の出ない状態が続いているわけです。
そして、今回の東京五輪決定で東京五輪銘柄が盛り上がっていますが、日経平均株価が5月の高値を更新したということにはなっていないのです。
☆東京五輪関連銘柄は確実に買われる!
☆1964年の東京五輪のときを考えてみろ!
☆調整した分の倍返しだ!
すべて希望的観測の域を出ないことばかり。雰囲気だけが先行している感じは否めません。
相場とお化けは淋しい方に出る
相場の格言にあるように、盛り上がれば盛り上がるほど相場は実体経済と掛け離れ幻想の世界に入り込み、実体経済との乖離を埋めるために大きな調整が必要となります。
流れが出ているのならば乗り踊ることは大切。しかし、踊らされてしまうのはよくない傾向。
同じ踊る行為でも大きな違い。躍らされるのは常に個人投資家だと言うことを理解していれば、きっとこの先、2020年東京五輪までの景気の波に上手く乗ることが出来るのでしょう。
常に注目しておきたいのは、外国人投資家の資金の動かし方だけです。