住宅ローンを組む際には、様々なコストが発生します。一番気になるのは金利ですが、そのほかにも手数料、保証料、団体信用生命保険料(団信)などがあります。
私自身も数年前に住宅ローンを組みましたが、頭金をどれくらい用意すればよいかくらいしか頭になかったので、住宅ローンを組むのにこんなに多くのコストがかかると知って、計画の見直しをしなければならないほどでした。今考えるとこれもファイナンシャルプランナーを目指そうと考えた要因でもあるのですが。
さて、本題の団体信用生命保険料(団信)についてですが、死亡または高度障害状態になられた場合、残りの住宅ローンが全額弁済される保険です。最近は、3大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)になられた場合も保障されるものもあります。
ほとんどの民間金融機関では、団信への加入が住宅ローン融資の条件になっています。保険料は住宅ローンの返済に上乗せになっているので、あまり保険料を払っている実感はありません。住宅購入前に加入している生命保険の見直しをしないでそのままですと、団信で加入した保障と2重になっている部分がでてきます。
そこで、住宅ローンを組むときに合わせて保険の見直しをしてみることをおすすめします。とは言っても、住宅購入だけでも大変なのに保険の見直しまではとても気が回らない、という方も多いでしょう。保険の見直しタイミングとしては、住宅ローンの手続きが終わってから入居までにと、引っ越しが終わった直後というのがいいでしょう。
見直しによって保険料を減額できた分は、繰り上げ返済に回したり、教育資金に振り向けることもできるでしょう。
また、団信への加入を必須条件としていない金融機関の場合で住宅ローンを組む場合でも、残りの住宅ローン分を全額返済できるだけの備えは必要です。年齢や健康状態、タバコを吸わない、などの条件によっては、団信よりもお得な民間保険もあります。
人生で1番大きな買い物と言われる住宅と、2番目に大きいといわれる保険を一緒に検討することで、大きなメリットが生まれてくることでしょう。(執筆者:京増 恵太郎)