保険について考え始めると、自分に合った保険はどんなものがいいのか? 考えれば考えるほど、わからなくなってしまうことはよくあるものです。そんなときに、「保険の相談」の必要性を感じるものですね。
いったいどこでどんなふうに自分にとって良い相談相手を探したらいいのでしょう? 誰だって、わからないことを専門家から聞くと全て正しく聞こえます。また何度も複数の人に聞いたりする事もなかなか出来ません。
ファイナンシャルプランナーや保険代理店、保険ショップの無料相談、保険会社の営業マン、本当に、あなたのための提案をする人をどうやって見分けたらいいのでしょうか?
そんなときの、相談相手を見分けるひとつの方法に「入らない事も選択肢のひとつです」と言える人であるかどうかということ覚えておきましょう。保険でカバーする以外の方法を提案してくれるかどうかということですね。逆に「このリスクに備えるのに保険以外の方法はありますか?」と聞いてみるのもいいでしょう。
例えば、死亡保障、世帯主が死亡した場合の遺族の生活のために必要なものですが、そのときに実家に戻って生活するということが可能な方もいらっしゃいます。残された遺族の実家の状況によっては、もしかしたら生命保険金は不要な方もいらっしゃるかも知れません。
老後の資金計画にしても保険会社の販売する個人年金だけが老後の資金準備方法ではありません、教育資金だってそうです。
「この保険に入らなければどうなるか?」という視点は消費者としてとても大切な視点ですが、その視点で一緒に考えてくれる相手であるかどうかということが相談において大事なことにつながります。そうやっていろんな選択肢を知った上で保険を利用するのか、しないのかということになるわけです。
結果的に、保険を使う事はあって当然ですが、その提案の際に、他の選択肢があることを明示してくれるかどうかということは保険販売に偏らない相談相手であると見極めるポイントのひとつであると言えるでしょう。(執筆者:菊井 千恵子)