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給与給与所得者の医療費控除
会社員などで、平成25年度中に転職せず毎月のお給料のみで生活している方は、年末調整を行うことで税金の計算が行われ、基本的に確定申告は不要です。しかしながら、年間の医療費の支払いが10万円を超えたら、確定申告で医療費控除をすると税金が戻ってくるという話は聞いたことがあるかと思います。
医療費控除の考え方や計算方法は、国税庁のホームページや、マネーの達人のコラムでも多数掲載されていますので、私からは「まだ間に合う!今週末に自分で作る確定申告書類(医療費控除編)」をご紹介します。
税務署に行く時間もなく、e-Taxも使えない、まだ医療費の領収書の集計もしてないから、医療費控除を諦める、というのはもったいないこと。忙しい方は、確定申告書類をパソコンで作成し、郵送で確定申告を!時間と手間を極力省いて、正しく申告して正しく納税しましょう。
今週末に確定申告書を作るための用意(2013年分)
※コンピュータ印字の源泉徴収票は会社の押印がなくても原本と証明できれば良い
手書きの源泉徴収票は会社の押印が必要
2. 病院の領収書や薬局のレシート(平成25年1月1日~12月31日分)
3. インターネットにつながるパソコンと、A4サイズが印刷できるプリンタ
4. 角型2号封筒(A4サイズが入るもの)1枚と切手
確定申告書作成の15ステップ
1. 「確定申告書等作成コーナー」にアクセス
2. 「申告書・決算書・収支内訳書等 作成開始」をクリック
3. 「書面提出」をクリックし、パソコンの環境を確認し「次へ」
4. 「所得税及び復興特別所得税の確定申告書 作成コーナー」をクリックし、さらに「給与が1か所の方」をクリック
5. 「確定申告書等を印刷して税務署に提出する。」を選択し、生年月日を入力して「次へ」
6. 平成25年の源泉徴収票を参照し、支払金額や源泉徴収税額など項目と金額を間違えないように入力して「次へ」
7. 所得控除の入力欄で「医療費控除」をクリックして、入力方法の選択をする。医療費集計をこれから行う場合は、「医療費の領収書を治療ごとに入力する」として「医療費集計フォーム」をダウンロードする。
8. 病院の領収書や薬局のレシートをダウンロードした「医療費集計フォーム」に入力する。領収書やレシートの枚数分の行を入力し、エクセル形式で保存する。
9. 医療費控除の画面に戻り「医療費集計フォームに入力したデータを読み込む」を選択して、保存したエクセル形式の「医療費集計フォーム」を読み込み、「次へ」
10. 医療費控除の計算結果を確認し「次へ」、医療費控除以外の所得控除を確認し「次へ」、税額控除を確認し「次へ」、還付される額が表示されるので金額を確認し「次へ」
11. 住所氏名、還付金を受け取る口座番号、提出先税務署名等を入力し「次へ」
12. 「帳票表示・印刷」をクリックし、確定申告書類をA4縦サイズで印刷する。
13. 印刷した確定申告書類の所定の欄に押印し、源泉徴収票(原本)を張り付ける。医療費の領収書やレシートはまとめてホチキス止めするか封筒などに入れる。
14. 提出書類のチェックシートを見ながら、必要な書類を「角2封筒」に入れる。プリンタ印字の場合は控え送付の必要はない。チェックシートには税務署の住所が印刷してあるので、切り取って封筒のあて先に貼り、切手(金額
は重さにより変わる)も貼る。封筒の裏には自分の住所と氏名を書く。
15. 2014年3月17日迄の消印となるようにポストに投函!
還付金の受け取り方
申告の内容に間違いがなければ、後日税務署から還付金の振込日と銀行名が記載された連絡用のはがきが届きます(例年は4月中旬~末頃にかけて郵送)。振込日に指定の銀行口座に還付金が入金されたことを確認して終了となります。還付金の使い道はあなた次第です。
補足
本コラムは、会社員等で給与等の支給は1社のみ、年末調整実施済みで、医療費控除以外の確定申告がなく、e-Taxの準備ができていない方の例で、作成しています。その他の所得やその他の控除がある場合は、国税庁ホームページを参照して作成いただけますようお願いします。(執筆者:杉浦 詔子)