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消費増税まであとわずか
消費税が5%から8%に引き上げられるまであとわずかとなりました。各社のアンケートでは、6割以上の方が増税前に買いだめをすると答えています。人間は損をしたくない生き物なので、誰もが安いうちに買っておきたいと思うのは当然です。
家電量販店や小売店も消費増税を意識したセールを行っています。
ついつい煽られて買ってしまうのが消費者心理ですが、買いだめにも限界があります。「買いだめしたけれど、置くスペースがない」「慌てて買ったけれど、使い切れず消費期限が過ぎてしまった」などというむしろ安物買いの銭失いになってしまうことも考えれらます。
3月中に買って得するものと損するもの
日用品の買いだめについては、ストックだけが増えてしまいあまり効果はありません。ストックが増えることによって、いつもより無駄に使ってしまっては意味がありません。
住宅についても、昨年9月までに買わなければ8%になるという広告を各社してましたが、4月から需要減による値下がりや住宅ローンの拡充を考えれば、むしろ損する可能性もあります。中古住宅は、3月までに購入すれば5%ですが、これも同様です。
家電についても、パソコンやスマホなどの頻繁にモデルチェンジする品物については、値崩れしやすいので、3月中に買う必要はありません。
同じ家電でも、白物家電(冷蔵庫、洗濯機など)や掃除機やテレビは、値崩れしないものが多いので3月中に買っておく方がお得です。4月から運賃も改定されるので、電車の回数券などは3月の料金で4月も使えるのでお得です。
ガソリンの価格も上がる?
消費税とともに、地球温暖化対策税もアップします。温暖化対策税は、化石燃料に上乗せされる税金で、平成24年10月から導入されています。
その地球温暖化対策税も、4月から1ℓあたり0.25円アップします。消費税と合わせれば、ガソリンは5円もアップする計算となります。最近の円安傾向も考量すれば、4月以降もじわじわとその影響が各製品の価格に影響することも大いに考えられます。(執筆者:森 泰隆)