住宅ローンを返済中の方に「借り換え」についてアンケート調査を行ったところ半数近い方が既に借り換えをしたか、もしくは借り換えに関心を持たれていたが、32.9%と3人に一人が「借り換えをしない」と回答した。その方達にその理由を尋ねたところ半数近くが「手続きが面倒だから」と答えている。
マイホームの検討を始める時は住宅展示場を訪ねて、まず業者選びからスタートする。建築業者が決まるとそこから先は担当の営業マンを信頼しきって言われるがままに住宅ローンの手続きを進める。結局、住宅ローンのことは殆ど検討することなくマイホームを手に入れる。そんな人がローンの借り換えの為にローンを一から勉強するだろうか? かと言って新築時の担当営業マンは転勤や退職で連絡も取れず、今更相談もできない。
現在、住宅ローン金利が低金利だと言うことは知っていて、借り換るとメリットがでることは漠然と想像できるが、借り換えに要する手間が想像できないので、意思決定ができず踏み出す前に諦めてしまっている。借り換えをしないと答えた方以外で、22%と5人に1人が「分からない」と回答している。合わせて54.9%半数以上の人が検討せぬまま借り換えを諦めてしまっている。
お金を貸している金融機関にとっては最良のお客様達である。温泉にでも招待して接待したい位だろうが、そんなことをしたら刺激してしまって借り換えの検討を始められたら困るので、そっとしているのだろうか?(執筆者:竹下 秀一)