突然ですが、次のケースを考えてみてください。
(2)今持っている100万円で100万円の車1台、買うことができます。
つまり、100万円の価値=車一台の価値だということです。
(3) でも、今は車を買うのを我慢してX年後に買うことにして、この100万円は銀行に預けておくことにしました。
そしてX年後…。
(4) いよいよ車を買おうと、銀行に預けていた100万円をおろしに行きました。
(5) 100万円に利息が付いて105万円になっていました。
(6) 「あんまり増えなかったけど、元本割れしなかったので良かった良かった」と思いながら、105万円を持って車屋さんに行きました。
(7) X年前に100万円だった車が、物価の上昇で110万円になっていました。
ここであなたは気づきます。自分が持っている105万円で110万円の車は買えないことに…。つまり、「105万円の価値 < 車一台の価値」になってしまいました。
もしかして、損してる???
元本保証の預貯金に預けていたのに、なぜこんなことに?
損の正体は「インフレリスク」
そうです! お金の増え方よりも、物価の上がり方のほうが大きかったので、目に見えない損が発生してしまったのです。このように、元本が安全な金融商品に預けていても、気づかないうちに損をしていることがあるのです。これを「インフレリスク」と言います。
ここのところ、物価が上がったなと感じることが多くなってきました。ガソリン、交通運賃、郵便代、駐車場代金、食料品や生活雑貨などなど。中には値段は変えずに中身を減らしている食料品もあります。これも実質値上げですよね。消費税も上がって、家計はますます厳しくなるばかり。
それに引きかえ、預貯金金利は相変わらず低いままです。年利0.02%の1年定期預金に100万円預けても、1年後、もらえる利息はなんと200円!! そこから税金がとられて手取りは160円。百均でも1個しか買えません。それほど、今の金利は低いのです。
「インフレリスク」を小さくするには
では「インフレリスク」を少しでも小さくするためにはどのように資産を運用したらいいのでしょう。それは、資産の一部にインフレ時に値上がりする株や不動産などを組み入れることです。
でも…。
株や不動産のように、リスクがあって損するかもしれないものはどうしても抵抗があるという方もいらっしゃるでしょう。運用に興味があっても、値動きの大きい株や不動産はちょっと…という方もいるのではないでしょうか?
「大きな利益はいらないけど、安全で、物価の上昇に負けないような、むしのいい運用方法はないのかしら?」と思っている、そんなあなたにぴったりの金融商品があるのです! それも、あの「NISA」が使える!!って。長くなりましたので、この続きは次回に!(執筆者:時川 郁)