個人投資家の多くはネット証券経由で株の売買を行なっていますが、株取引にかかってくるのが売買手数料。売買手数料は、大きく分けると2つに分類できます。
・1日定額制の取引手数料
多くの証券会社では、どちらかの手数料制度を選択できるわけですが、取引手数料を如何に安く抑えるか。株取引をしている方なら、ほとんどの方が意識するところでしょう。そこで、株式売買手数料を無料にする裏技をご紹介したいと思います。
株投資にかかる取引コスト
初めに確認しておきたいのが、ネット証券の中でもとりわけ多くの投資家に利用されている証券会社。より多くの投資家が好んで利用するのは、どの証券会社でしょうか? 2015年1月、ネット証券各社の月間株式売買代金は以下の通りです。(※現物取引と信用取引の合計売買代金)
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ご覧の通り、1位のSBI証券売買代金は群を抜いています。2倍以上の差があるということは、何らかの理由があってSBI証券が好まれて利用されていると思われますが、その理由はまた今度考えることにして、ここでは上記5社の取引手数料を見てみます。
SBI証券に口座開設する⇒公式サイトへ
iphoneからの開設手順はこちら
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今回は、初心者でも株投資になじみやすい売買代金10万円以下の取引手数料に注目してみました。1約定ごとの取引手数料で一番安いのはGMOクリック証券。1日定額制では、松井証券の0円が最強。つまり、1日の売買代金が10万円を超えないなら、松井証券の取引コストがベストプライスとなります。
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ただし、松井証券だけが取引手数料無料ではないんです。ある証券会社での取引も、裏技を使えば無料になります。
GMOクリック証券の取引手数料を無料にする裏技
この裏技の前提は、GMOクリック証券のみで使えるという点。
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中長期ならGMOクリック証券⇒公式HPへ
GMO関連会社は複数上場しているのですが、そのうちの幾つかの株主優待が、「GMOクリック証券での取引手数料が無料になる」というものなんです。GMOクリック証券での取引手数料がキャッシュバックされる優待銘柄は、以下の通りです。
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どの銘柄を保有しても、GMOクリック証券での売買手数料キャッシュバック優待を獲得できます。GMOインターネットだけ(9449)は上限5,000円でキャッシュバックとなり、その他3銘柄は上限が3,000円となります。
仮に、月に2回、10万円以下の株式を購入する程度の取引であれば、取引手数料3,000円でおさまりますので、GMOインターネットの上限5,000円キャッシュバックに固執しなくても良いかと。また、上4銘柄の配当利回りに大きな差があるわけではないので、「株式取引手数料無料」優待がお目当てならGMOアド(4784)が一番低価格でお手頃だと思います。
ちなみに、GMOアドパートナーズ(4784)の配当金は9.01円。つまり、9.01円×100株単位=年間901円の配当を受取ることができ、3,000円の株式取引手数料と合わせて3,900円ほど獲得できます。
GMOアドパートナーズの権利確定月は12月末日と6月末日。定期的に株取引をする投資家さんは、上記GMO関連株の保有をどうぞ検討してみて下さい。(執筆者:堀 聖人)