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エネルギーをめぐる日本の方針は朝令暮改
政府と電力会社は原発再稼働を推進していますが、今回、地裁で再稼働の中止の仮処分がでました。控訴、再審で最高裁に注目が集まります。
今年度から、日本政策金融公庫の太陽光発電に関する優遇金利は打ち切りになり、太陽光発電に関する融資は、年度が替わって極端に受けにくくなりました。(※制度そのものは残っています。)
九州電力が太陽光発電の買取を中止して、社会問題になったり、民主党から自民党へ政権が代わり、FITが数年で制度変更くされ、混沌とした状態が続いてます。猫の目のように変わる時勢をどう見通す力が必要になってきているのではないでしょうか。
電力自由化
資本力、情報力がある大企業は電力自由化にむけて、新しいビジネスに着手しています。間もなく、消費者は電気の購入先を自由に選べるようになります。
これを制度化するために何年もかけて整備が進められてきました。この全容を把握するのは、我々にはなかなか難しいことです。しかし、時勢は確実に動いています。
虎穴に入らずば虎児を得ず
太陽光発電の固定買取り価格は2012年は42円(税込)、2015年7月からは29.16円(税込)。これだけ買取り価格が下がると太陽光発電所に対する投資に妙味がなくなります。
当初、技術革新により下がると言われていた投資金額も、円安などので、むしろ上昇傾向です。結果、2012年の誰もが確信を持てなかった時期に、投資ができたかがポイントになった訳です。
猫が顔を洗うと翌日雨が降る。信じる? 信じない?
うちの猫は毎日顔を洗っているので、それが事実なら、私の太陽光発電所は成立しません。
昨今の異常気象は確かに怖いですが、保険で対策をとりながら事業を行っています。幸いなことに今のところ保険が実行されるような事態もなく、順調です。
私が、物事を決めるときに大事にしている3つのポイント
2、自分はどこまでリスクをとれるのかよく把握すること。
3、結論をだすための自分の基準をしっかり持つこと。
太陽光発電住宅やゼロエネルギー住宅は本当にお得?
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太陽光住宅やゼロエネルギー住宅は、普通の住宅と比べてまだ割高だとおもいます。しかし、普及促進のためにさまざまな施策がとられています。
インターネットでSIIと検索すると環境協創イニチアティブのHPがあります。そこには、省エネに関する各種助成金の情報がリリースされています。こういった制度を利用することで、多少の割高感を払拭することは可能でしょう。助成金など、有益な情報はちょっとアンテナを伸ばすと入ってくるものです。
ただ、既述の通り、建築コストや設備のコストは上昇傾向です。助成金を利用しても、普通に自宅を建築するよりもコストが高くなるでしょう。
太陽光発電住宅やゼロエネルギー住宅は、多少コストが高くなっても、助成金がもらえて、エコな住宅に住めるならという人に向いているでしょう。
住宅とエネルギーは関連性が高いのでハウスメーカーはいろいろな取り組みをしています。もし、その取組が面白くて、コストUPするリスクを取られるなら、取ってみてもいいのではないでしょうか?
コスト以上のリターンを日々の生活で感じられるとしたら、それは得をしたという事ではないでしょうか。(執筆者:大川 桂一)