2013年12月に安倍政権となり、アベノミクスが打ち出されました。このアベノミクス政策によりデフレ脱却を宣言し、現在も金融緩和や経済政策が打ち出されてきています。
米国の景気回復も後押しし、日経平均株価は2万円をいつ超える水準まで戻って来ています。
そんな中、投資に興味を持たれる方も非常に増えてきており、2014年から始まったNISA(日本版少額投資非課税制度)の普及と共に若年層の方の投資意欲も高まっているようです。
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目次
若年層における投資意欲の高まり
NISAが始まった当初から、NISAを利用している50%以上は、60歳以上の投資家の方が占めていましたが、平成26年6月30日時点では20代・30代の方が10%を超え11.7%となりました。
この記事を書いている時点では詳しい最新の状況は公表されていませんが、平成26年12月31日時点で口座開設数が824万口座、購入総額が2兆9797億円と口座数は平成26年6月30日時点に比べ約100万口座、購入総額で1兆4000億円以上の伸びとなっている事を考えると若年層の増加率が増えているのではないかと予測が出来ます。
NISAは平成27年時点では一人一口座年間で100万円までの投資額に対する売却益や分配金・配当金が非課税となる制度で100万円を使い切ってしまうと分配金や配当金は課税口座へ入ってしまい複利効果は薄れてしまいますが、是非、NISA口座を活用しながら若年層の方にも投資を始めて頂きたいと考えております。
どうしてもまだ、資産運用というと怖いものだと感じてしまう方も多いですが、基本を守れば怖いものではないという事を知って頂き、若い方は積極的な運用を行う事をお勧めします。
投資を始める際に気を付けておきたいこと
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投資を始める際には、まず投資の目的を決める必要がありますが、
資産運用では10年以上の運用期間を最低でも取って頂きたいので、ご結婚されていない方は将来の老後資金の準備として始められるのが良いと思います。
ご結婚されておられる若いご夫婦の場合は、マイホーム購入やお子様の教育資金と老後資金の前に準備しておきたい資金が考えられます。
マイホーム購入資金となると運用期間は10年未満となる可能性があるので、安全な資産を組み合わせた運用が必要となってくるでしょう。
では具体的にはどのように運用を始めれば良いかというと、はじめに商品を選ぶのではなく、資産配分(ポートフォリオ)を組み立てる事から始めると良いと思います。
今までの資産配分では、国内外の株式と国内外の債券の4資産で分散して運用をしましょうという事を言われてきましたが、グローバル化が進む中で、新興国の存在感も大きくなってきているように思います。
また、債券と株式は反対の動きをするという理由から組み合わせをするのですが、時に同じ動きをしてしまう事が起こるようになってきました。そこで不動産投資(REIT)なども投資対象として選択肢に入れる事も考えておきましょう。
不動産は景気が良くなると後から空室率が減り運用が良くなり、景気が後退してくると徐々に空室率が増え運用が悪くなるという株価の動きから少し遅れて変動する事からも是非組み入れをしておいた方が良いでしょう。
この資産配分により運用結果が大きく変わってきますので、まずどれくらいの期間でどれくらいの運用成果を出したいのかを考えながら、資産配分を決めていく事が重要になってきます。
商品を選ぶ際のポイント
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その上で、商品を選ぶのですが、まず
少額で分散投資が出来る投資信託から始められるのが良いと思います。投資信託は、商品により投資対象地区を決められたり、業種などカテゴリー毎に商品を選ぶことが出来るので、国内外の株式や債券、先進国・新興国の株式や債券、不動産投信など幅広く分散する事が可能となります。
投資信託の中でもコストが少ないETFの様な機械的に指数に連動するものを選ぶか積極的に利益を狙うファンドマネージャーが運用指図を行うアクティブ運用の商品の選ぶかは、投資される方の好みにもよります。
どちらの商品を選んだとしても大切なのは、良い商品を選ぶことと定期的にメンテナンスを行う事です。
若い方の資産配分は株式65、債券25、REIT10として始められてはいかがでしょう。
若い内から始められるというのは、長い時間を味方に付けられるという事と修正を行う事が容易にできる点からメリットが非常に多いのです。
仮に資産運用を始めた当初は株式が65%あったけど、景気後退が大きく進み株式の比率が50%まで下がったとしても、債券の比率が増えているので、債券を売って安くなった株式を買い運用当初の比率に戻してあげることで、景気回復をした時には、メンテナンスを行わない場合よりも反動は大きくなり利益も出やすくなります。
多くの方は安いときに買って高いときに売れば利益が出るとわかっているのですが、いざ運用を始めると自分が買った商品がさがってしまうと安くなった事よりも不安の方が勝ってしまう傾向があります。
この人間の心理を克服するのは非常に難しいことですが、先にも触れました様に長く持ち続けることが出来る商品(良い商品)を選ぶ事で不安を取り除くことも大切です。(執筆者:吉野 裕一)