
金融機関は役所と同様に苦手な人が多い。窓口の愛想は良いが、専門用語が多く理解が難しいので、出来れば敬遠したくなる。銀行に交渉に行っても、自分の思う通りには行かない。なぜなら、銀行がグーだとすると、あなたはチョキだからである。
だとすれば、金融機関と交渉する時はパーを探してお願いすることである。
パーは誰か言えば住宅メーカー(もしくは工務店)の営業マンである。なぜなら、金融機関が最も欲しい住宅ローンの契約を彼らが届けてくれるからである。金融機関にとってみれば彼らはお客様以上に大事な存在なのである。
その人に交渉を頼めば金融機関は言いなりになる。但し、彼らも自分の仕事があるので、いつでもお願いする訳にはいかない。
そこでどうするか? 一つタイミングとコツをお教えしよう。
住宅ローンを借り換えるタイミングでリフォームをすることである。その際、担当の営業マンに「住宅ローンでリフォーム資金も借りて下さい。」とお願いすると借り換えの手続きもあなたに代わって全てやってもらえるのである。
住宅ローンを借り換えるタイミングとリフォームを行うタイミングとを合わせる為に必要なことは住宅ローンの固定金利期間を10年にすることである。なぜなら、リフォームも概ね10年サイクルで必要になるからである。(執筆者:竹下 秀一)