
先日、回転すしチェーン店の「かっぱ寿司」全店で、クレジットカードと電子マネー決済サービスが開始されることが発表されました。
「かっぱ寿司」は株式会社コロワイド(証券コード7616)傘下の回転すしチェーン店。2015年7月上旬をめどに、かっぱ寿司全341店舗でサービスが展開されるとのこと。(引用元:@Press http://www.atpress.ne.jp/view/61340)

その発表では、「全国展開する回転寿司チェーンで、クレジットカードと複数の電子マネーが全店舗で利用可能となるのは、初めて」とのことです。
目次
今まで回転すしチェーン店でクレジットカードが使えなかった理由
では、今まで低単価の回転すしチェーン店でクレジットカード決済ができなかったのはなぜか?
多分、手数料の都合かと思います。クレジットカードを使えるようにすると、店舗はクレジットカード利用の数パーセント分をクレジットカード会社へ支払うことになります。
単価の低い回転すしチェーン店では、その手数料を支払うことが利益の痛手となっていたと読み取れます。長いことデフレが続いていましたから、それは仕方ないのかもしれません。
利用者側から言えば、クレジットカードや電子マネーが使えるようになるのは嬉しいことです。クレジットカード決済ができるならポイントが貯まりますし、貯まった電子マネーを有効活用できる店舗が増えるわけですから。素直に喜んで良いと思います。
アベノミクス効果
回転すしチェーン店でクレジットカードが使えるようになるのは、アベノミクスの影響でもあるのかと。というのは、導入する決済サービスに「訪日外国人向け 銀聯カード」(引用元:@Press http://www.atpress.ne.jp/view/61340)とありました。
訪日外国人向けというか訪日中国人向けでしょ!? と、ツッコみたくなりましたが、訪日外国人向けとして銀聯カードを使えるようにしている背景に、円安による訪日外国人増加という事実があるのは間違いありません。
クレジットカード・電子マネー決済ができるメリットとは
では、かっぱ寿司でクレジットカード・電子マネー決済ができるようになるメリットは何でしょうか?
その答えを探る前に、導入される決済サービスを見てみましょう。
・電子マネー:iD、楽天Edy、WAON
・交通系電子マネー:Suica、Kitaca、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん
・訪日外国人向け:銀聯
こうしてみると、交通系電子マネーを含め様々な電子マネーでの決済ができるようになることがわかります。ただ、国内なのにJCBが入っていないのが気になりますが。
それはともかく、クレジットカード・電子マネーで決済ができるようになれば、それなりにメリットは大きいと思います。
カード決済でポイントが貯まる
ポイントが貯まるという観点から見れば、現金払いよりクレジットカード決済のほうがお得です。高還元率のクレジットカードが活きてきます。
電子マネーをチャージしてポイントを貯める
交通系電子マネーをクレジットカードでチャージすると、ポイントが付与されます。ですから、交通系電子マネーを利用してお寿司を食べつつ、ポイントを貯めることが可能になります。
電子マネー有効活用の場が増える
電子マネー決済ができるようになるということは、貯まった電子マネーを有効活用できる場が増えるということ。使える店舗が増え流通度が高まれば、電子マネー利用者にとってメリットとなります。
衛生上なんとなく安心
現金でなくカードで支払いをするので、店員さんが現金に触れないですむということは、衛生上なんとなく安心? きれい好きな人にはメリットですね。
ただし、これらメリットにあずかれるのは、「かっぱ寿司」によく行く人のみ。かっぱ寿司に行かない人、かっぱ寿司が家の近くにない人には関係のない話です。
もう一つ、今後の展開として予測できるのは…
◆ほか回転すしチェーン店が追随してクレジットカード・電子マネー決済を導入
…してくれたら嬉しいです。
まとめ
かっぱ寿司でクレジットカード・電子マネー決済ができるようになることは、私たち利用者側から言うとメリットのみ。デメリットは今のところ見当たりません。だからといって、かっぱ寿司で食べる機会が増えるかどうかというと、微妙なところですが。
回転すしチェーン店は他にもたくさんあります。かっぱ寿司のようにクレジットカード・電子マネー決済ができるよう追随してくれることを願います。(執筆者:堀 聖人)