2014年ではありますが、産経ニュースに【FXに関するアンケート調査】が掲載されていました。
興味深いのが、FXトレーダーが利用するFX会社の選定理由。
・手数料が安い・無料
・スプレッドが狭い、固定されている
この2点を重視してFX会社を選別するとのこと。今は取引手数料を徴収する会社はほぼゼロですから、ポイントはスプレッドの狭さになるでしょう。
スプレッドが狭いことを重視するのは当然と言えば当然です。取引ごとにスプレッドという形で取引手数料が徴収されるので、スプレッドが狭い=手数料が安い=取引コスト減、という仕組みがゆえにスプレッドの狭さが重要なのです。
2016年6月現在、FX各社が設定する米ドル/日本円のスプレッドは以下の通り。 (取引手数料がかからないFX会社を私個人の主観に基づいてランキング形式で紹介)
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SBI FXトレードのスプレッド0.27銭は、1万通貨以下の取引時のみ適用となる条件付き。面白いのが第2位以下で、0.3銭で多くのFX会社が並んでいます。スプレッドに関しては、率直に言うと「どんぐりの背比べ」状態かと。
以前は、SBI FXトレードが米ドル円スプレッドを0.11銭とし(同じく1万通貨以下の取引時)、外為ジャパンが0.2銭と設定した時期もあったのですが、今はSBI FXトレードは上の通り。外為ジャパンは0.3銭で落ち着いています。
米ドル円スプレッドに関して言えば、「0.3銭」が最狭ラインなのでしょう。これ以上狭くすると、スリッページが起こりやすくなると思われます。SBI FXトレードは1万通貨以下の取引のみという条件付きなので、0.27銭でもなんとかなっているのかと。
では、スプレッド最峡水準を維持する上記FX会社を選択するトレーダーは多いのか、2016年3月度のFX口座数を見てみます。
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FX口座数第1位は、スプレッド最峡のSBI FXトレードを含むSBIグループです。そして、先にふれたスプレッドランキングに登場したFX会社が第5位までにランクインしていることから、FX会社選別のときに「スプレッドの狭さ」を少なからずとも考慮していると推測できます。
FX口座選別方法が変わりつつある?
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では、今後のFX口座の選別方法に関して、どんな展開が予想されるでしょうか?
まずスプレッドに関してですが、先にふれたように米ドル円スプレッドは「0.3銭」が現時点での限界のようですので、今後FX口座を開設する予定があるなら、引き続きスプレッド0.3銭を選別基準の一つとすることになります。
ただし、スプレッドを重視してFX口座を選別するよりも、さらに違った観点でFX口座を選別している人が増えているようです。
というのは、これまではFXと言えばデイトレードやスイングトレードといった裁量取引が主要取引方法でした。裁量取引をするなら取引コストを抑えるためにスプレッドが狭いFX口座を重視し利用するのがセオリーです。しかし最近は半自動取引の利用が増加傾向にあります。
半自動取引
マネースクウェア・ジャパンの【トラップリピートイフダン】やSBIFXトレードのレバレッジ付き定期外貨取引など、各社オリジナルの取引手法で外貨運用をするFX商品が生まれています。
半自動取引を一言で言うと、「最初の取引設定は自分で、あとの取引はFX口座が自動で行なう」というものです。
筆者はトラリピと定期外貨取引の両方を取引していますが、これまでの裁量取引とは全く別物だと感じています。何が違うのかと言うと、
放って置きながら資産運用ができる
腰を据えて外貨運用ができる
感情的にトレードすることを避けられる
などなど、ここでは挙げきれないくらいのメリットがあるんです。
レバレッジ付き定期外貨取引の詳細⇒SBIFXトレード
トラリピの詳細⇒マネースクウェア・ジャパン
FX業界を席巻し始めている半自動取引商品の今後の発展によっては、スプレッド重視でのFX口座選別ではなく、どの商品を取引するかでFX口座を選択することになるかと。
効率よく収益を上げられるFX商品を重視する。これが普遍的になるのもそうは遠くないのかもしれません。
それでは、また。
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【トラップリピートイフダン】
(執筆者:堀 聖人)