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先日、大手不動産業者の営業マンからのご依頼で木造3階建住宅のフラット35適合証明(注)検査に行ってきました。その営業マンの要望は「フラット35S」の適用を受け、お客様に金利の優遇を受けさせてあげたいとの事でした。流石ですね!
注:原則、中古住宅を購入時にフラット35で借入をするには、有資格者の検査を受け、適合証明書が必要になります。
何が流石かと言うと…
フラット35Sはフラット35の技術基準に加えて、省エネルギー性、耐震性などの技術基準をクリアした優れた住宅の場合は金利の優遇が受けられます。つまり、返済額が安くなるという事をキチンと解っていたからです。
では、具体的にどのような要件を満たせば、フラット35S(金利Bプラン)でお借入れできるのでしょうか?
2. 外壁等断熱(省エネ)
3. 段差解消 (バリア)
4. 手すり設置(バリア)
この中で一番簡単で工事費が安価なのが、浴室に手すりをつける工事です。費用は3万円(税別)前後です。
※上記の要件を満たしても、建物自体が適合証明の検査に合格しなければ、お借入れできませんので、ご注意下さい!
次に、下記の表でどの位、得をするのか見てみましょう!
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【フラット35】Sの金利引下げ幅を年▲0.3%から年▲0.6%に拡大する制度拡充には予算金額があり、予算金額に達する見込みとなった場合は、制度拡充終了日を前倒しすることとなります。
制度拡充終了後のお申込受付分から、【フラット35】Sの金利引下げ幅は制度拡充実施前と同じ年▲0.3%になる予定です。
【フラット35】Sには予算金額があり、予算金額に達する見込みとなった場合は、受付を終了させていただきます。受付終了日は、終了する約3週間前までにフラット35のサイトでお知らせします。
※住宅金融支援機構HPから転載
今回の住宅はBプランの適用となりますので、通常のフラット35と比べると上記表のとおり、940,207円返済総額が安くなり、先ほどの工事費3万円を差し引いても約91万円も得する事になります!
取引件数の少ない営業マンに新築住宅でないとフラット35Sでローンを借入れする事はできない等と、たわけた事を言われた場合はこの話をしてみて下さい。(執筆者:池田 洋三)