あなたが「お金の心地いい側面」を感じた時の話を聞かせて下さい!
目次
元はテニスマガジン編集長
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―ずっとcaféをやっていらっしゃるのですか?
僕の店、PARADAは、今年の8月で9周年を迎えました。その前は、テニスマガジン(ベースボール・マガジン社)の編集長でした。
小さい頃からテニスをしていて、学生時代は体育会。一方で幼い頃から家族新聞や学級新聞を作るなど編集という仕事にも興味があったので、「テニス雑誌の編集者」がピンポイントで憧れの仕事だった。
入社早々からグランドスラム(※)の取材に行かせてもらい、編集長もさせて頂いて、夢はすべて叶ってしまった。『次の夢』を考えた時に、caféがいいかなと思ったんです。
(※)サッカーでいえばワールドアップ。ウィンブルドンなど4大大会がある。
編集長もcafe店主も同じ
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―編集長からcafe店主に?
その転身を驚かれるけれど、僕としては編集の仕事も、café店主も、商業的な問題もありますが、基本的には自分が良い! と思ったものを集めて、みんなに提示するという意味では同じ。
海外取材の打合せでcaféに入ると、日本とはcaféの意味合いが違うことに気がついて。パリなんかはcaféがいたるところにあって、コミュニケーションの場でもあり、情報発信の場でもある。なんか、いいなって思った。
Caféという場でアートに出会うキッカケを
―ギャラリーも併設されていますよね?
僕の父は芸術家で、生活の中に自然とアートがある生活でした。画廊よりも敷居が低いcaféという場だったら、たくさんの人にもっと気軽にアートに触れてもらえるじゃないかと。そういうことを、お客様に提案してみたいなと思った。だから、長くギャラリーに勤めていた妹を誘って、caféとギャラリー、最初から二本立てでいこうと決めていました。
それからは海外取材にいくたびに、「自分がcaféを開くとしたら?」という視点で積極的にcafé巡りをしましたね。café巡りに使ったお金は、僕にたくさんのインスピレーションや、「お店をやるぞ!」というエネルギーをくれたと思います。
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五日市通り親交会50周年記念ソング
―今後は、何をやりたいですか?
何だかんだと、やっぱり自分で何かを作り出すのが好きなんです。うちの店の常連さんたちとギター部を作ってやっているんですけど、その仲間で盛り上がって、お店の歌を作ったら、自分で言うのもナンですが、なかなかいいモノができちゃって。
それで味をしめて、次は商店街の50周年記念ソングを作りました。You tubeにもアップしているので、是非、見てみて下さい。
こうやって話をしてみると、自分には何かを作りたい欲求がベースにあるなぁって、改めて思いました。「(DVDを作るのに)あの人に出てもらおう」とか、そういうことを考えるのがワクワクして好き。無意識に自分から、そういう方向に持っていきますね(笑)。(執筆者:楢戸 ひかる)