あなたが「お金の心地いい側面」を感じた時の話を聞かせて下さい!
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目次
副業で「ギリギリの生活」を脱出!
中野貴利人さんは、会社員「だけ」をしていた頃、奨学金の返済や、実家への仕送りなどもあり、いつも生活はギリギリだったそう。今は、独立して自身の副業体験を元にした副業情報サイト「フクポン」を運営している。
―あなたが「お金の心地いい側面」を感じた時の話を聞かせて下さい!
僕は、会社員である本業以外の収入、つまり副業の収入を初めて手にした時に、とても安心感を覚えました。
会社員時代は、いつも生活がギリギリ。「冠婚葬祭が発生したら、ランチを手作り弁当に変えて20日間で1万円の節約をする」みたいな生活です。でも、節約には限界があるんです。足りないお金でのやりくりというのは、貧しさとストレスでネガティブなスパイラルに陥りやすく、根本的な解決にはなりませんでした。
―副業は、根本的な解決になった?
本業で月1万円の収入を増やしたいと思ったら、昇給で考えれば、通常、年間で千円、5千円の世界で、1万円殖やそうと思ったら何年間も待たないといけない。またボーナスの増減も、若い頃は、自分の努力以外の部分で決まることも大きく難しい。
じゃあ、転職か? と考えてみても、データを見てみると、半分以上の人がお給料がアップしない。どうやって収入を増やすか? というと、副業という道は、なかなか効率的だなと思ったんです。
副業をもつことで、本業でもチャレンジできるように
―ダブルワークで、ストレスが溜まったりしませんか?
副業で、収入を得ると、本業に対しての心の余裕が生まれるんです。
本業だと「こんな提案をしたら、上司に疎まれてしまうかも?」なんて、先にリスクを考えてしまってチャレンジするのが難しい。でも、副業の収入があると、残業代とかも気にならなくなりますし、ボーナスが増減しても、別に精神的に影響ない。「副業で、稼げるから大丈夫」と、本業で何かあっても、いちいち動揺しないのは精神的なメリットですよね。
それに、具体的に、何かに使えるのも大きい。たとえば月1万円でも増えると、外食とかもできる。
―副業でお金が入って心の余裕ができて。それを、お金でどんなふうに表現しましたか?
僕は奨学金の返済、実家への仕送りがプレッシャーになっていたので、まず、そのお金を補填しました。マイナスからスタートしているので、まずは普通になること。人よりもマイナスでスタートしている分を、穴埋めして、普通になりたいと思いました。
その次は、得られた収入を、違うところに投資できるんです。
たとえば本業の収入を株式投資に使おうと思ったら、抵抗があって、月千円とか2千円とかしかできない。でも、副業で得た収入は、ある意味、あぶく銭。思いっきり投資に二次利用できる。そして、本業で得られた収入だと、今いち、英会話教室に行きづらいんですけど、副業の収入だと行けるんですよね。
副業収入だからこそ、できることがある
―それって、どういう意味ですか?
平均年収の400万円あればいいですけれど、若手の人、生活するのに一杯一杯の人は、生活費を節約してまで英会話教室にお金を回せるか? というと、回せないですよ。
キャリアアップは大事ですけれど、それが本業のお金だけでできるのは、一部の一流企業に勤めている人だけ。一般的には、たまには遊びに行きたいですし、服や時計も欲しい。そこを削ってまでも、我慢してまで、英会話教室に行けるか? というと、難しい。ローンを組んでもいいですけど、それは結局、「消費」なので。
―副業の収入だからこそ、できることがある?
ビジネス書だって、本当に身になるものは高いんです。1冊、3000円とかするので、買えません。副業で稼いだ収入だったら、そこにもお金を回していけるんです。
テンション上がりますよ! 「稼いだお金で、更にキャリアアップして、自分、恰好いい!」って、もう、完全に自己陶酔です(笑)。ジムとかにも、行けちゃうわけですよ。僕は副業で得た収入で、ジムに行きました。体のメンテナンスも、ある意味、自己啓発な訳で。
―そういう陶酔感がたまらない?
アドレナリン出まくりです。そうすると、「よし、もっと本業も副業をがんばるぞ」と、常にモチベーションが高い状態が維持できる。「副業で収入を得られたから、美味しいお寿司を食べに行こう」ではないんです。まぁ、外食もご褒美としては、アリですけど。
―エラすぎじゃないですか?
ステップで考えるといいですよね。ステップ1が本業、ステップ2が副業、ステップ3は投資、ステップ4で自己啓発、ステップ5で、やっと、ご褒美なわけです。このファイブステップで、僕はお金に接して、それがすっごく(力強く)気持ち良かったです。おすすめですよ!(執筆者:楢戸 ひかる)