秋はイベント事や祝日が多く慌ただしい日々が続きましたが、今年も残すところあと1か月あまり。大人にとっては何かと物入りで懐ぐあいの気になる季節、逆に子どもにとっては「クリスマスに何をもらおうかな?」、「お年玉いくらもらえるかな?」と欲しいものに頭をめぐらす季節到来です。
今回はそういったプレゼント機会の多い時期にむけて、子どもへのプレゼントについて考えましょう。
目次
もらうのを当たり前と思っている子どもたち
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ご家庭にもよりますが、一人の子どもに対し大人の数が多い現在は、その子に何か買い与える機会も多くなりがち。さらにその機会を多くするかのように百貨店等では「孫の日(10月第3日曜)」の設定もされておりましたね。
また、ハロウィンやクリスマス会などの行事やイベントでは無償でお菓子やちょっとした品が配られることもあり、物をもらうことを当然のように思っている子も多いです。
そういう環境の中では一つ一つのプレゼントのありがたみが薄れてしまいます。ハリー・ポッターの作品の始めの方の話の中で、とても甘やかされて育った従兄のダーズリーはたくさんの誕生日プレゼントを目の前にして、嬉しいとか、ありがとうといった言葉ではなく、「去年より少ないじゃないか!」と言うシーンがあります。
ここまで極端ではないにしても、もらうことに慣れ過ぎていると、そのプレゼントを送った人の気持ちより、そのものが何であったかとかどれくらいもらったかということに目が向いてしまうでしょう。
プレゼントはもらう人に喜んでほしいと、一生懸命送り手が考えて選ぶもの。なので、その送り手の気持ちを一番大事にしたいものです。
むやみにプレゼントしない
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プレゼントの中身よりも送り手の気持ちを大事にするようになるにはどうしたらよいでしょうか?
その一つは特別な理由もない時に、むやみにプレゼントしないということ。「プレゼントをもらうということは特別なことなのだ」と言うことが感覚として身についていれば、自然とその理由、すなわち送り手の気持ちへと目が行くことでしょう。もらう機会をしぼって、そのもらえた機会について意味を考えてもらうのです。
プレゼントでつらない
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たまに「何かプレゼントでもないと孫が遊びに来てくれないから」と特に祝い事や行事もないのにプレゼントをいつも用意する方がいます。プレゼントのために行くというなら、会うことよりも物をもらうことが目的であり寂しい気持ちになりませんか?
また、子ども一人に対してお金の出どころが多いという例えで「6ポケット(両親とその双方の祖父母であわせて6つ)」と言う言葉がありますが、ポケットが多いと自分の方へ向かせたいと、そのポケット同士でプレゼント合戦へともつながりかねません。
子どもに何を伝えるか? 送り手の気持ちを伝えたければ、何のためのプレゼントなのか今一度よく考えて、機会をしぼって贈ることを考えてください。(執筆者:柴田 千青)