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3月になるとスーパーやホームセンターなどで良く見かける親子連れ。
と言っても小さいお子さんではなく、大きなお子さん。
これから一人暮らしを始めるために、必要な物を親御さんと共に買いに来ている姿です。
あーでもない、こーでもないと、中には半分喧嘩になりながらも一緒に買い物をしている姿は、ある意味微笑ましいもの。
でも、いろいろ最初から揃え過ぎると、とんだ無駄遣いになり兼ねないので注意も必要です。
目次
あれ? そういえば自炊なんてしていたかな…
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特に気を付けたいのがキッチン用品。
あれも必要、これもあったほうが良い…と主婦(夫)目線でいろいろ買い揃えたくもなりますが、時代を遡って思い返してみましょう。
自分が一人暮らしをしていた時って、そんなに自炊していたかな?
そうなのです。本当にマメなタイプや好きな人でない限り、そんなにしっかり自炊はしないもの。慣れない環境での一人暮らしであれば尚更のこと。
今までやってもらっていた洗濯や掃除も自分でしなくてはなりません。どうしても食事は楽な方向に走りがちになってしまいます。
これさえあれば何とかなる!
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最初にチェックしておきたいのがキッチンのスペース。
ワンルームは調理出来るスペース、キッチン用品を収納出来るスペースが狭いことが多いので注意が必要。とりあえずは「最低限の物だけ揃えておく」というスタンスでいきましょう。
まずは絶対必要なのが電子レンジ。
逆にこれさえあれば食生活は何とかなる時代といってもいいでしょう。弁当やお惣菜、パックご飯や冷凍食品などなど、電子レンジさえあればとりあえず温かい食事は確保出来ます。
豊富な機能が付いている物よりシンプルな方が使いやすいと思います。
ケトルorポット
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次に必要なのは電気ケトル。
代表的な物ではCMで良く見かけるT-falが有名ですよね。スイッチひとつで沸騰するので、火加減などを気にする必要はありません。
ならば保温出来る電気ポットの方が良さそうと思いがちですが、電気ポットは家にいる時間が長い人向き。一人暮らしの場合は家にいる時間が短い人が多いので、保温機能はさほど必要ありません。
むしろ欲しい分だけすぐ沸かせる電気ケトルの方が使い勝手が良いと思います。これがあれば、やかんも必要ありません。
下ごしらえのコツ
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節約を重視した料理方法を頭に入れておくことも大切。
ご飯はある程度多めに炊いて冷凍保存。肉や魚、野菜もカットして下ごしらえした上で冷凍しておくと便利です。
但し冷凍に向かない食材もあるので、そのへんは事前に確認しておきましょう。冷凍保存したからと言って、半永久的に食べられるという訳ではありません。長くても1か月を目安に使い切れるように心がけて下さい。
食材のカットに必要なのが包丁とまな板。
もちろん必要な物なのですが、欲を言うならキッチンバサミを用意しておくと便利。狭いスペースだからこそ、まな板を出してやるのが面倒と感じる場合もあります。
子どもの頃に良くやった工作感覚でチョキチョキ切れば、何となく楽しくてラクに感じるもの。自炊への意識を高めるきっかけになるかも知れません。
意外と大事なこと
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料理初心者が失敗しがちなのが目分量。
これは料理にある程度慣れた人が行なうことです。最初は面倒でもきちんと計って、その感覚に慣れることが大切です。
計量カップ、計量スプーンは用意しておきましょう。
ボウルやざる、鍋、フライパンといったかさばる物は小さめでOK。
そして意外と忘れがちなのが栓抜きや缶切り。また冷凍保存に必要なジプロックやラップなども忘れずに。お皿やお椀、カップなどの食器類は必ず電子レンジ対応の物を選びましょう。
まずは使ってみることから
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貰える物は貰っておくことが大切。
キッチン用品は消耗品です。
「自分のセンスに合わない」とかいう理由はさておき、まずは譲って頂ける物は譲ってもらいましょう。
実家や祖父母宅には使っていない食器類が結構多いもの。好みの物でなくても、とりあえずは貰っておいて使うかどうか様子をみましょう。頻繁に使う物であれば、納得出来る物に買い替えればいいのです。
何が必要で、何が要らないのかは実際に生活してみないと分かりません。無駄遣いを省くためには最初から一気に揃えるのではなく、自分のライフスタイルに合った物を少しずつ揃えていくようにしましょう。(執筆者:藤 なつき)