古くなったから…という理由だけではなく、「小さくなった」、「今後、着そうにない」、「もらったけど自分のセンスとは違うため着たくない」など様々な事情で着なくなった衣類達。
ボロボロなら捨てることに躊躇しないで済みますが、まだきれいだったりすると「もったいない」と思いますよね。
そんな思いに応えるように、古着が活躍できる方法があるのです。
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目次
「古着deワクチン」とは
・ 使わなくなったバッグや服飾雑貨
(マフラー、ストール、手袋、帽子、ネクタイなど)
・ 履かない靴
これらを開発途上国で再利用し、更にポリオワクチンが寄付できるという画期的なシステム。
不要になった上記の物を指定の大きさの段ボールに入れて送るだけ。
申し込みの金額は1,080円~となっており、送料はかかりません。
ポリオとは…腸管に入ったウイルスが脊髄に入り込むと、手や足に麻痺が表れ、それがそのまま一生残ってしまうことがある恐ろしい病気です。
日本では1960年代に大流行。患者数が5千人を超えるほどでした。
しかしポリオワクチンの導入により患者数が激減。流行もおさまりました。
日本では1980年の1例を最後に新たな患者は確認されていませんが、アフリカや南西アジアの地域では現在もポリオが流行しています。
「古着deワクチン」の取り組みではミャンマーやラオス、ブータンなどの子ども達にワクチンを届けているのです。
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申し込みも簡単です
↓
・ 専用の着払い伝票や専用段ボール(希望者のみ)が送られてくる
↓
・ 古着やバッグ、靴、雑貨等を段ボールに入れて、指定の宅配業者に集荷してもらう
↓
・ 送った衣類達は開発途上国へ、また一部は国内でリユース・リサイクルされる
・ 開発途上国へ送られた物は安価で販売→選別や販売等で現地の雇用促進に繋がる
・ 「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」を通じてワクチンが届けられる
↓
・ 利用者には「赤すぐ」で使えるクーポン券が進呈される
利用料金(税込み)は、
・段ボールあり(中サイズ)~1,620円
・段ボールあり(大サイズ)~2,160円
となっています。
一口につき5人分のワクチン代金が寄付されます。
段ボールは自分で用意することも可能ですが、指定のサイズがあるため、必ず事前に大きさを確認して下さい。
また着ること、使うことが難しい状態の物(破損や汚れがひどい物)、靴下・下着類、寝具、タオル等は取り扱っていないため送ることは出来ません。
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詳しくは「古着deワクチン」HPまで
「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」でも寄付を受け付けています。
「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」での寄付について
寄付の対象になるもの
・ 貴金属、腕時計、ブランドバッグ
・ 本、CD、DVD、ゲームソフト
・ ペットボトルのキャップ
(各地域の回収業者や団体単位で回収)
・ 外貨紙幣
・ 現金
詳しくは「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」HPまで
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「心」を育み、「思い」を繋げる
「捨てる」ことは手間がかからない手っ取り早い方法ではありますが、ゴミを増やしているだけで何のメリットもありません。
同じ「処分」であっても、「古着deワクチン」等の利用を積極的に行なうことで国際貢献に繋がります。
周りの人にも呼びかけ、少しでも価値のある処分方法を当たり前にしていくことで、
・貧困や病気など恵まれない状況下におかれている人への思い
などを繋げ、思いやりの心を育む社会になるのではないでしょうか。(執筆者:藤 なつき)