昨今、我が国では高齢化の進展により医療費の増大が問題になっています。もちろん家庭においても医療費が増えるのは問題ですよね。
今回は2016年4月からの医療費改定をご紹介します。
正しい知識を得ることで医療費を節約し正しい家計管理を行いましょう!
初診料の負担について
外来医療の役割分化を目的として、大学病院等の特定機能病院や500床以上の地域医療支援病院は紹介状のない初診患者から5000円以上の追加負担徴収が義務付けられます。
再診の場合(病状が安定したため200床未満の病院へ移るように促されたがそれを拒否したケース等)も再診ごとに2500円以上の追加料金が徴収されます。
また、以前より200床以上の病院でも初診料に加えて特別料金を徴収する事があります。(金額、徴収の有無は病院が独自に決定)
病気になると、設備の整った大病院で診療してもらいたいと考えるかもしれませんが、まずは最寄りの中小医療機関でかかり紹介状を書いてもらうようにしましょう。
薬にまつわる負担について
薬をもらう場合、色々な薬局へ行くことはありませんか?
4月からお薬手帳を薬局へ持参するだけで約40円ほど安くなります。さらに最後に来局した日から6カ月以内にお薬手帳を薬局へ持参した場合には「薬剤服用歴管理指導料」というものが、約120円安くなります(どちらも医療費3割負担者を基準にした額)。
またジェネリック処方薬の価格がこれまでは先発薬の6割でしたが、4月からは5割になり、さらに安くなります。
薬は決まった薬局で貰うようにすること、お薬手帳を携帯すること、ジェネリックがある場合にはそちらを選ぶことで薬代を節約できます。
これ以外にも4月から入院時の食事代も現状、1食あたり260円から360円に引き上げられ、平成30年には460円に引き上げられる予定です。
医療費を取り巻く環境が厳しい分、私たちの負担が増える事は仕方のない事かもしれません。それに負けずに医療費を節約するために少しの手間を惜しまずに心がけましょう! 常日頃から健康に気をつける事が最大の節約ですね。(執筆者:本村 舞)