株投資の投資法には、現物株を買う他に信用取引で株売買をする方法がありますが、実はこの信用取引も大きく分類すると2つの取引手法があるのです。
一つは一般の信用取引、もう一つが一日限定の信用取引です。
この2つの信用取引を取扱う大手ネット証券会社に楽天証券、SBI証券、松井証券と3つあり、微妙に手数料が異なります。
今回、株取引経験者向けの一日信用取引とその手数料についてお伝えし、よりお得な証券口座で信用取引をしていただければと思います。
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目次
一日信用取引手数料最安は? 楽天×SBI×松井証券を徹底比較
この記事では以下の点をお伝えします。
* 一日信用取引にかかる手数料
* 大手ネット証券3社の一日信用取引手数料を比較
それでは一つずつ見ていきましょう。
一日信用取引とは?
一日信用取引とは、新規・決済約定を一日内に終える信用取引のことです。
信用取引は現物株取引と違い「売り」から取引を始められます。
株を売りたい場合、証券会社から売りたい株を借りてきて売り、買い戻した後に株を証券会社に返却することになります。
「買い」「売り」に関係なく、信用取引の新規約定したその日のうちに決済約定をする取引を一日信用取引と言います。ただし、一日信用取引は一般的な呼び名で、商品名は証券会社によって異なります。
・ SBI証券:日計り信用
・ 松井証券:一日信用取引
厳格に言うと、一日信用取引は松井証券の取引商品です。
ただし、松井証券の一日信用取引と楽天証券、SBI証券のそれは基本的に同じ金融商品ですので、便宜を図ってここではひとまとめに一日信用取引と呼ばせていただきますね。
では、株式取引版デイトレードである一日信用取引の手数料を比較してみましょう。実は、ネット証券3社の取引手数料が微妙に違うのです。
一日信用取引にかかる手数料は3種類
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まず頭に入れておきたいのは、一日信用取引にかかる3種類の手数料です。
貸株料:株を売ったときにかかるコスト
取引手数料:信用取引独自の金利または貸株料以外にかかる通常の株式取引手数料
信用取引では通常の株式取引手数料の他に、金利(買いの場合)か貸株料(売りの場合)のどちらかがかかります。
ネット証券3社手数料を比較
当然、取引手数料を含めて金利や貸株料が安いほうがお得です。では、ネット証券3社の一日信用取引手数料を以下、比較してみます。
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*(1約定あたり約定代金30万円超の場合。税込)
※最新の金利手数料は
公式HPをご確認ください。
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*2(1約定あたり約定代金20万円超50万円以内の場合。税込)
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各社手数料比較表の中に、
・ HYPER空売り(SBI証券)
・ プレミアム空売り(松井証券)
という項目があります。サービス名は違いますが、これはすべて特別な信用売りの一種で、一般の信用取引では売ることのできない新興市場(マザーズ、ジャスダック、東証2部)の銘柄やIPO銘柄を売ることができるサービスです。
特別なサービスのため、一般の取引手数料の他に手数料がかかってしまうというわけですね。
手数料最安は松井証券
手数料を比較すると、結論は「松井証券」が最安です。(2016年4月末現在)
信用買いのときにかかる金利は、楽天証券とSBI証券では1約定300万円未満の取引で年利2.8%かかりますが、松井証券は2.0%となっています。
また、取引手数料に大きな差があります。
1約定ごとの取引プランで約定代金によって手数料が変動する楽天証券とSBI証券ですが、いずれにしろ数百円の取引手数料が別途かかるわけです。
しかし、松井証券は約定代金に関係なく取引手数料は0円ですから、少なくとも現時点で手数料は松井証券が最安です。
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一日信用取引手数料 楽天×SBI×松井証券を徹底比較まとめ
信用取引でデイトレードする「一日信用取引」ですが、必要になる手数料は3種類ありました。
貸株料:株を売ったときにかかるコスト
取引手数料:通常の株式取引手数料
これら3点に関し、楽天証券、SBI証券、松井証券の3社を比較すると、松井証券が最安でした。
一日信用取引でコストを抑えたいなら松井証券がベストです。
しかし、信用取引やデイトレードはある程度株投資の経験がある人にふさわしい投資法ですから、一日信用取引は株投資初心者にはおすすめできません。投資は自己責任で。
それでは、また。(執筆者:堀 聖人)