病気やケガで働けなくなると、一番不安になるのはお金のことではないでしょうか。
いつまでも貯金を切り崩していくわけにもいかない、かといってすぐに働けない…そんなときは、思い切って障害年金を申請してみるのも一つの手段です。
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目次
障害年金って何?
国民年金保険料、厚生(共済)年金保険料を納付している人が、病気やケガ(=傷病)で働けなくなって一定期間が過ぎた場合に支給される年金です。日常生活・就労において障害があるかどうかで支給されるかが判断されます。
いくら支給されるの?
ここでは、障害基礎年金についてとりあげましょう。2016年現在、1級の場合は「78万100円 × 1.25+子の加算」、2級の場合は「78万100円 + 子の加算」と定められています。
なお、子の加算は第1・2子については22万4,500円、第3子以降については7万4,800円です。
また、子とは「18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子」または「20歳未満で障害等級1級または2級の障害者」を指します。障害厚生(共済)年金は、働いていたときの給料などにより決まると覚えておいてください。
障害年金を受給するための条件は?
障害年金を受給するためには、次の4つの条件を満たしていなければいけません。
2)初診日までに一定以上の保険料を払っている:初診日前日の時点で3分の2以上の期間、公的年金を納めていなければいけません。
3)障害の程度が一定以上である:国が定めた基準以上の重い障害が残っているかで判断します。
4)初診日当時20歳以上65歳未満である:対象となる傷病で初めて医療機関にかかった日=初診日がいつがポイントです。
条件を満たさなくてもあきらめないで!
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ここまで読んで、「自分は20歳になる前に病気やケガで働けなくなった」、「実は年金を納めていない」と落胆している方はいませんか? 次の救済措置が認められているので、併せて押さえておきましょう。
・20歳未満であって、先天性の障害がある。
・20歳前に障害を発症した。
一番大事なのは、あきらめないで動いてみること。
「自分の状態なら障害年金を受給できる?」と思ったら、医師に確認してみましょう。社会保険労務士、病院のソーシャルワーカーなどに相談するのも一つの手段です。(執筆者:菊池 美亜)