家は、人生のなかでもっとも高額な買い物だと言われています。そのため、ほとんどすべての人が住宅ローンを組むことになるでしょう。
しかしローンを組むにしても、すべての人が同じだけの金額を同じ条件で借りられるわけではありません。ここでは、実際の体験談を交えて、「住宅ローンを借りるときに重要視される項目」について見ていきます。
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金融機関が重要視するものはこの5つ
国土交通省住宅局の「平成27年度民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」では、「金融機関が、融資をする際に考慮するポイント」について言及されています。
これは年によって多少違うのですが、平成27年度の調査の場合、
2. 借主の健康
3. 担保の評価
4. 借り入れるときの年齢
5. 勤続年数はどれくらいか
が上位となっています。
ここで注目したいのが、「年齢」が実に2つも上がってきている、ということです。
住宅ローンは、1年や2年で返し終えることはほとんどありません。「30年ローン」、「35年ローン」というように、長いスパンで返していきます。
もちろんその間で繰り上げ返済が行われるなどの違いはありますが、基本的には長く付き合っていくものだと言えるでしょう。
企業の定年は65歳まで、としているところも多くなってきましたが、35年ローンを組もうとすると、最低でも30歳までに借り入れなければなりません。
定年後にも返し続けなければならない年齢である場合、審査は非常に厳しくなります。この「年齢」は、年収よりも重要視されます。
≪出展≫:国土交通省住宅局「平成27年度民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書
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リスク要因を減らしてプラス要因を増やそう
ここには載っていませんが、実際に金融機関から問われ、かつ重要視された項目としては、「今現在の借金状況」と「勤務先」がありました。
今現在ほかのローンを組んでいると、住宅ローンの査定は厳しくなります。車などの借金もきれいに完済しておきましょう。
ローンを借りるときはしばしば「今までまったくクレジットカードを使っていなかった場合、信用がないということで不利になる」と言われます。しかしこのようなことはありません。
むしろ、クレジットカードを使ってこなかった人の方が、「借金がない」ということで優遇される傾向にあります。(もちろん、クレジットカードを使っていても毎月きちんと返済できていれば大丈夫でしょう)
また、勤務先が信頼度の高いところならば住宅ローンは組みやすくなります。公務員がやはり借りやすいのですが、ほぼ同じランクに、「一部上場企業の正社員」が挙げられます。
安定した職業であることは、住宅ローンを借りるときにとても有利です。住宅ローンを借りるためだけに職業を変えることは、現実的ではありません。
しかし家を買う前に、現在している借金を完済することは目指してみましょう。それだけでも住宅ローンが組みやすくなりますし、利息が低いプランを紹介してもらえる可能性が高くなります。(執筆者:鍋谷 萌子)
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