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日本で肥満の人の割合はどれくらいでしょう?
何でも簡単に手に入る昨今、「飽食の時代」。肥満人口は、平成15年以降、男性はほぼ横ばいで、28.6%、女性は減少傾向にあり、20.3%となっています。
この結果を知って、どう思われますか? 少ない方だと思われた方が多いのではないでしょうか? 全体の2~3割ということは少ない方でしょう。
全国で見てみると、アメリカ、メキシコ、イギリスが肥満人口BESTワースト3です。アメリカの肥満人口は約5割です。
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肥満の原因は?
改めてお話しすることではないかもしれませんが、主な原因は2つあります。
原因1. 運動不足
動くことが減っているのです。移動手段としては、公共交通機関もありますし、車やスクーター、自転車と利用する手段はたくさんありますので、歩くことが減っています。自分の置き換えて考えてみても、仕事で忙しくしていると、バイクや車で移動することが多いように思います。
何か時間に追われていて、ゆっくり歩いて移動する気分にはなかなかなれません。最近は60歳以上の方が一番よく歩いているそうで、ウォーキングをするには時間的な余裕が必要なのだと思います。
原因2. 栄養の偏った食生活
ファーストフードなど手軽に手に入れられる食べ物が増え、栄養の偏った食生活が考えられます。
共働きが増えるなか、ファーストフード、デリバリー、スーパーの惣菜は、働く女性にとっては味方です。賢く利用するとよいのでしょうが、ついつい頼りすぎるとカロリーオーバーになってしまいます。
肥満体系を維持し続けるには、お金がかかります。
肥満の方はあまり気づいていないかもしれませんが、肥満体系を維持するには結構な出費につながっているのです。順に考えてみましょう。
1. 食費
「水を飲んでもふとる」
と言われる方がいらっしゃると思いますが、生きるために必要なカロリー以上に摂取しないとふとることはありません。水を飲んでも太るは間違いなく、うそです。
例えば、お昼ごはんをコンビニで買うとすると、肥満体系の方はお弁当1個では満足できず、カップ麺など一緒に買っておられるのでは?
デザートにスイーツなども含め、プラス300円から500円くらい出費されていませんか? 月に換算するとお弁当1個の方に比べて6,000円から1万円も余分に出費をしているのです。
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2. 被服費
通常衣料品店で安価で購入できるサイズはS~Lサイズのもの、LLサイズのものもありますが、品揃えでいうと少ないことも多いです。
LLサイズのぽっちゃりの方までは安価で購入可能ですが、3L以上のサイズの方になると、Tシャツ1枚で考えてみても、1,000円で購入することはできません。バーゲンでも2,000円近くはします。最近はビッグサイズを取り扱っているお店も多いですが、決して安価では購入できません。
インナーにしてもサイズが大きくなるにつれて、値段も高くなっています。
3. 光熱費
次いで、肥満体系の方は汗かきで暑がりの方が多いです。そのため、エアコンの設定温度もきっと低めにされていることでしょう。そのため、電気料金も高くなります。
4. 医療費
その上、メタボで慢性疾患にかかってしまったら、医療費がかかってきます。高血圧症になり、薬を飲むことになった場合、月に医療費が薬代を合わせて、5,000円から1万円くらい必要になってくるのです。
つまり…
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肥満体系であるということが不経済になるわけで、このように分析すると、肥満を解消することは自分自身の体にも、お財布にも優しいということになるのです。
しかし、わかっていてもなかなかできないのが、人間というものですが、少しは考える機会を作ると良いかもしれません。(執筆者:天海 文香)