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台風が訪れる時期
テレビのニュースなどでは、台風が近付く地域からの臨場感あふれる映像が必ず流れます。
レインコートに身を包み、ビシビシ降りかかる雨と強い風に立ち向かいながら、必死に現状を説明するリポーターの姿を見るたびに、
と言いたくなるもの。
傘が折れると心も折れる!?
歩いている人達の傘が裏返る、壊れるといった映像からも、その台風の強さが伝わってきます。でももしかすると、そんな映像が見られなくなる日も遠くはないかも知れません。
なぜならば…強い雨や風に負けない最強の傘が登場しているからです。そんな傘を紹介します。
誰もが納得!? のビニール傘
世界で初めてビニール傘を開発したホワイトローズ(株)。
ビニール傘と言えば安く手に入るものの、すぐ壊れやすいというデメリットがあり、「使い捨ての傘」という印象も少なくありません。
しかしここでご紹介するビニール傘は、決して軟弱者ではなく、あらゆる技術を駆使して作られた最強のビニール傘なのです。
最強ビニール傘「シンカテール」とは…
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・外からの雨を通さず内側からの風を通し、風の通り道を作る「逆支弁」の採用。
・グラスファイバーを利用した中棒は弾力性があり、より強くしなやかな動きをする。
・ハンドル部分は竹の質感。持つ人の手指にしっかりフィットし、滑りにくくなっている。
・多層フィルムを採用したことで、ビニール傘のベタつき感から解放。
そもそもは交通事故の現場検証用に利用されることで生まれたシンカテール。
現在では選挙期間中の候補者や、全国植樹祭での天皇皇后両陛下を雨からお守りする時にも使われます。
最大のメリット
・外からは「差している人の顔が見える」
・差している人からは「視界をしっかり確保出来る」
これが最大のメリットであるビニール傘。
シンカテールの価格は5,000円(税別)。
購入前は「ちょっと高い」と思われるかも知れませんが、きっと「納得の使い心地」を味わえることでしょう。
イオンが発売している「トップバリュ fururi」
この傘の特徴は、強度と柔軟性を兼ね備えた樹脂製の傘骨を使用しているということ。
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「折れにくいのに柔らかい」という面白い傘骨。
裏返っても簡単に元に戻せるように作られています。
樹脂製の傘骨には「錆びない」というメリットも。より長く使用することを目的に作られています。
「fururi」の特徴で注目したいのが、着せ替えが可能なこと。
と思うかも知れませんが、ビニール部分と傘骨の部分を取り外すことが出来るため、お好みのビニール生地に張り替えることが可能です。
ボーダー柄、ドット柄などのカラフルなデザインで、雨の日も楽しくなりそう。
この「傘の着せ替え」、今後定着していくかも知れませんよ。
「fururi」の売り上げの一部は、生産国であるカンボジアの子ども達の教育支援のために寄付されます。
長傘
・ 無地… 880円
・ プリント柄… 1,480円
張り替え生地
・ プリント柄… 680円
(いずれも税抜き価格)
ブラントアンブレラ
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風速約31m/sまで耐えられる傘、ブラントアンブレラ。
従来の傘とは異なる強固なフレームや丸いフォルムを採用することで、耐久性・安全性・そして並外れた耐風機能を兼ね備えています。UVカット99%以上の生地を使った日傘兼用タイプも販売されています。
また折り畳み傘の場合は、風速約20m/sまで耐えられるように作られています。
価格は販売元によって異なりますが、6,000円程度~となっています。
センズ・アンブレラ
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がコンセプトのセンズ・アンブレラ。
空気力学を駆使した特殊構造になっており、風を受け流しやすい前後非対称の形に作られています。後方が長くなっているため、リュックなどの背中に背負った物が濡れずに済むのも大きなメリット。
ワンタッチでオープン・クローズが可能なので、両手に荷物を持っている時でも扱いやすくなっています。
価格は販売元によって異なりますが、だいたい7,000円程度~となっています。
傘だって、長く使える物を選びたい
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強い雨や風に対応出来る商品が続々と生まれている傘の世界。
高価ではあるものの、使い捨てや忘れられたまま放置される傘が減ることも間違いないでしょう。
街中で打ち捨てられている傘は増える一方で、それは社会問題にもなりつつあります。長く使える傘は、こういった問題の解決にも繋がります。今度傘を購入する時は是非、そんな視線で考えてみてはいかがでしょうか。(執筆者:藤 なつき)