芸能人のがん闘病報道が最近多いです。皆さん共通しておっしゃるのが
という言葉だと思いませんか?
そこで、最近子宮がん検診を受けてきたばかりの筆者が、子宮がん検診の内容と費用について解説します。
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目次
子宮がん検診の実態は?
子宮がんとは?
正確には、子宮がんは「子宮体がん」と「子宮頚がん」の2つに分けられます。わかりやすく言えば、前者が子宮の奥の方にできるもの、後者が入口の方にできるものと考えてください。
検診の受診率は?
このうち、子宮頚がんについては、20歳から検診が行われる仕組みです。しかし、厚生労働省の「平成25年国民生活基礎調査の概況」によれば、全世代を通じた子宮(頚)がん検診の受診率は42.1%となっています。20歳代に至っては、22.2%という低い受診率です。
参照:日本のがん検診データ「知っておきたいがん検診」 / 厚生労働省「平成25年 国民生活基礎調査の概況」
なぜがん検診を受けないのか?
ここで、あまりに低い受診率の理由を考えてみましょう。子宮頸がんから女性を守るための研究会が2008年に行った調査によれば、検診を受けない理由のトップ3は次のようになっていました。
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つまり…
というのが実態のようです。このあたりを掘り下げてみましょう。
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そういうわけで検診を受けてきました
筆者の状況
筆者は、婦人科系の持病があるため、定期的に通院しています。その中に子宮がん検診も組み込まれているので、年に1回検診を受けているのです。今までは子宮頚がんのみでしたが、今年から子宮体がんも加えました。
検診では何をするのか
大まかに分けると、次の3つの検査を行います。
(1) 問診
問診票に月経周期、生理痛の有無など、所定の事項を記入します。また、医師とのやり取りを通じ、質問に答えます。
(2) 視診
検査器具を膣内に挿入し、内部の状態を観察します。
(3) 細胞診
ブラシ、へらなどを用いて、細胞を採取し、病理検査を行います。
ちなみに、子宮頚がんの場合、痛みはほとんどありません。子宮体がんの場合、かなり広範囲の細胞を採取するため、痛みはあります(ただし、我慢できないほどでもないです)。
気になる費用は?
今回の検診を受けたときの領収書から、費用を算出してみました。
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私の場合、「症状がある」という理由で3割負担になったので、約3,700円でした。仮に全額自費だった場合、1万2,000円程度になる計算です。
以上を踏まえた筆者の意見
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どこに行けばいい?
できれば、かかりつけの婦人科を作って置き、そこにお任せするのをおすすめします。体調管理という点では一番有効です。
費用が高いんだけど…
地方自治体によっては、検査クーポンを発行している場合もあります。まずはお住まいのある地方自治体に相談してみてください。会社にお勤めの方は、健康診断のオプションメニューとしてつけられる場合もあります。
また、私のように、何等かの婦人科系の疾病をお持ちの方は、症状があるものとして検査してくれる場合もあるので、医師と話し合いましょう。
なんとなく恥ずかしい
女性にとってはデリケートな問題であるために、なんとなく恥ずかしいと思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、自分の体の状態を知るためにはとても重要な検査です。「なぜ、この検査が必要か」を考えてみてください。「どうしても男性医師は無理」という方は、女性医師のいるクリニックを選び、希望を伝えましょう。
74人に1人になったとしても
厚生労働省の統計によれば、一生涯で子宮頚がんと診断される人は74人に1人とされています。しかし、子宮頚がんは早期に発見できれば、治療し、出産もできる病気です。そのためには、定期的に検診を受けるのが一番大事になります。まずは、一歩踏み出してみてください!(執筆者:菊地 美亜)