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新規上場 JR九州
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2016年10月25日(火)に上場することが決まりましたJR九州(銘柄コード9142)。
国土交通省所管の鉄道建設運輸施設整備支援機構が100%株式保有している、いわゆる民営化株です。
民営化株はIPOで儲かると言われており、例えば、NTTは公募価格が119万7,000円に対して160万円の初値をつけました。
その後も、昨年上場した郵政3社は記憶に新しく、日本郵政が公募価格1,400円で初値1,631円。
ゆうちょ銀行は公募価格1,450円で初値が1,680円。さらに、かんぽ生命に至っては、公募価格が2,200円に対して2,929円で初値騰落率が33.14%でした。
そんな大型IPOの民営化株 JR九州は注目です。
申込期間(ブックビルディング期間)
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いよいよ6日に仮条件が決定後、7日から14日までブックビルディング期間(申込期間)ですので、この7日から14日までに申し込みをして結果を待ちます。
10月6日 仮条件決定
10月7日~14日ブックビルディング期間(申込期間)
10月17日 売出価格決定
10月18日~21日 申込期間
10月25日上場
価格が幾らで決まるかということも とても重要だと思います。想定価格は2,450円です。
想定指標・比較
上場時の想定指標は
PBR 1.4
ここでJR3社との比較をしてみますと
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(株価10月4日時点)
PERもJR東日本・西日本・東海と比べて割安感はない感じです。
売出価格割れはないかと思いますが、業績面からみると、なんとも言えない感じです。
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JR九州は鉄道運輸が赤字となっており、利益を出している大部分が駅ビル不動産です。また、建設や外食事業など、鉄道以外で収益を上げています。鉄道会社ですが、実質は不動産銘柄?
その辺も踏まえて、初値は 地合いによってはマイナスになる可能性もあります。
ですが、今回野村証券の主幹事で、大きくは外さないと思いますので、初値は+5%~-5%あたりでしょうか。
発行部数が多いので上がりにくい場合も
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ただし、大型上場の郵政3社 LINEも予想に反して上がりましたので、難しい判断になるかと思います。どうしても発行株数が多い為、なかなか上がりにくいというのも現状です。
上場後としましては、流動比率100%となり、ますます注目ですし、JR九州は 配当と株主優待制度もあり、50%割引きの鉄道株主優待券など、盛りだくさんで、個人投資家には嬉しいですね。
大型IPOはとても注目されるイベントですので、お祭りを楽しんで、九州の発展、地方創生を応援していきましょう。(執筆者:城 晶子)