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世界株に大きな影響を与えた「中国ショック」
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2015年6月からスタートした「中国ショック」で、中国株は8カ月間で4割ダウンする大暴落を記録しました。2015年6月の4600Pから2016年2月の2600Pまで、2000Pも下落。それ以降も安値でのもみ合いが続いています。
この大暴落は、過去のブラックマンデーやオイルショック、9.11ショックよりも強烈で世界株に大きな影響を与えました。
日本株も例外ではありません。日経平均株価は2016年の夏には2万5000円という位置となり、17~18年には3万円を超えるだろうという見方もありました。
しかし「中国ショック」が起きたことによって、大手証券会社でも中長期目標が出せないほど先が見えない状態に陥ることとなりました。
日経平均は2020年の東京五輪前までに3万円も
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ただ、日経平均株価の上昇は2年先延ばしになっただけという見方もできます。
近年は、欧州各国のユーロ離脱懸念やイスラムの世界的なテロ、世界経済の低迷による悪影響とオイル下落による産油国の経済衰退、さらに地政学的なリスクや北朝鮮の原爆脅威……など、さまざまなリスク要因が存在します。
それでも米国経済と日本経済は上向きとなり、2018年ごろから日経平均は2万5000円どころか、2020年の東京五輪前までに3万円も狙える位置となる期待が出てくるでしょう。
日本株は「外国人の仕掛け→ 株上げ → 利食い → 株価下落」という、仕掛けたところが利食いに回るまで上がるという展開をしてきました。つまり、これから2020年まで日経平均が3万円になってもおかしくはありません。
日経平均3万円 主役は?
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そのときの主役はソニー、トヨタ、三菱重工、日立などの世界的に認められる日本ブランドであり、ここから数年は堂々たる浮上が期待されます。
もはや日本は国内よりもどれだけ世界市場で商売をするかにかかってきます。そのため世界の投資家の認知度が高い銘柄、今後業績上向きとなる銘柄がしっかりと上昇していくことになるでしょう。国際戦略性を強めていく企業こそ、これからの成長株として株価は変化していくことになるでしょう。(執筆者:鈴木 正剛)