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じりじり下げていく気配
米国雇用統計では予想を下回る数字となり、景気不安を意識させる結果となりましたが、年内利上げを後退させるイメージにつながるほどではないので、米国株上昇 為替円高に向かうという流れには今のところ至っておりません。
したがって週明けは、米国の動きから 小幅安 CME 100円ほどの押し。
為替は気持ち円高傾向で押してくる可能性が高くなりましたが、日本市場は月曜日が休みの関係上、月曜日の夜から火曜日の朝の米国の動きが見えないと、週明けの動きは明確にはなりません。
しかし、この状況で「大きく上放れ」はやはり想像できないので、「じりじり下げていくのかな」というのが現状の私としての見解です。
そしてここ最近の動きとして、雇用統計ないし月末から下がって、SQ前後で反転という流れが多く見受けられます。今回もそうなるでしょうか?
ちなみに先月はSQから押したという動きになっています。
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10月は欧州系のヘッジファンドの換金も出る時期
私の気持ちは 一旦下げるという認識からは変わらないです。
なかなか思うように下げないことで、冷静な判断が出来なくなりそうな瞬間があり、直近の高値更新など数度、「下げないのかな」という気持ちもよぎりましたが、結果、節目を上抜けても方向感を示しきれずBOX継続となっています。
この10月は欧州系のヘッジファンドの換金も出る時期に当たります。
このまま「下げない」、「上げない」が継続すると、ますます投資家離れを引き起こします。このような時には、現状の細い出来高も問題視されていくのでは想定します。
となれば一回どこかで売り仕掛けしてから反発という流れが、皆が好むと思うのですが日銀という足かせが働いています。
もし、本格的に押すときは欧州問題が大きく取り上げられるか?
再度、中国問題が浮き上がるかなどが考えられるのですが、現状それを予言しても、ギャンブル発想となるので、きちんとチャートの動きを見極めつつ判断するしかないと考えます。
では、ここで現状分析です。
フォーメーションとしては、9月5日の高値から押して、トリプルボトム形成でネックラインを上抜けて、週末リターンムーヴという動きにも見受けられます。
そうとらえるならば、週明けからは本格上昇と考えるのですが、正直そう単純に思い切れないのが心情です。
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テクニカル指標
一目均衡表では雲を飛び出し上抜け、基準転換線を上抜けたことで、再度上方シグナルと考えます。
気になるのが日々線に連動して動く遅行線 週明けも切り上げる日々線と連動して3営業日後の日々線の天井を上抜けて行けるのか注目で、もし逆に押すのであれば3営業日後まで調整して天底一致を作るのか?注目です。
もし上に向かうのであれば、遅行線の関係でいうと11営業日ないし18営業日上げて、遅行線天井 日々線底の天底一致を作りに行くのかなと考えます。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーではほぼ横ばいのバンドを形成でBOXを示唆しています。
方向感が薄いことで-1σと+1σの間で動きてるように見受けられます。
今後 -か+ どちらの2σに寄せるのか注目して方向感を出すきっかけになるか?注目です。
スローストキャスト
スローストキャストでは、途中折れて下落を示唆すると思わせたところから反転して、買われすぎゾーンに到達しました。
こうなると下落の可能性は後退です。今後デットクロスの後 どこまで下げてからゴールデンクロスするかに注目。
下まで行かずに反転であれば上抜けを示唆する形になります。
総合判断としては、BOX継続中の中で 上抜けを示唆する動きはいくつか見えますが、パンチが弱いと考えます。
新たな上に向かう材料が出てくる前触れという可能性も踏まえつつ、上放れを警戒しながら下に行く方向をイメージしていきます。
まとめ
連休明けの動きは現状想像できませんが、BOXであれば一度下限を目指すとして、1万6300円もしくは25日線と考え、上抜けと考えるのであれば、1万7000円台に終値ベースで勢いをもって乗せられるかを注目したいと考えます。
では今週も冷静に見極めていきましょう。(執筆者:城 晶子)