日本郵政、LINE、昨今の新規上場ラッシュでIPO投資に興味を持ち始めた方も多いのではないでしょうか。IPOとは「Initial Public Offering」の略称で、日本語では新規上場を意味します。
その一番の魅力は「儲かる」こと。
もちろん初値で下落し、損失を被ることもあります。しかし、勢いのある銘柄はワンショットで100万円以上の利益が出るケースもあります。
今号では優良銘柄の見つけ方、当選確率アップの方法を読者の皆様とシェア出来ればと思います。
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目次
ポイントは需給! 優良銘柄の選び方
物の価格は需給で決まります。それは、八百屋さんのキャベツであろうが株価であろうが一緒です。
つまり、IPOにおけるプラチナチケットの特徴は需要過多。時価総額が小さく、配分株数が少ない案件程、急騰している傾向にあります。
例えば昨年3月上場のエムケイシステム。実に、初値売却で116万円の利益が出ています。こちらの会社の時価総額は約18億円程度(当時の公開価格で計算)。まさに、需要過多でプラチナチケットと化した代表例です。
また、上場市場がマザーズ、かつ、「旬」の業種である場合にはその上昇確率は更に高まると言えるでしょう。例えば、昨年4月上場のテラスカイ。こちらはクラウドシステムの導入支援を行う企業です。
また、今年4月に上場したグローバルウェイはソーシャル・ウェブメディア事業展開しています。共に現在「旬」の業態であると言えるでしょう。
上場市場がマザーズ市場という点も両社共通しています。即ち、時価総額が20億円から35億円程度、かつ、マザーズ上場で、その時々の「旬」の業態であれば上昇の確率は相当高い。あくまで私感ですが、そのように言えると思います。
主幹事証券とその他証券。IPO申込の基本
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上昇しそうな銘柄を見つけても、実際に当たらなければ意味がありません。ここからはその当選確率のアップ方法をシェアしたいと思います。まず、基本中の基本ですが、主幹事証券から申し込むこと。
主幹事証券とは、顧客に配分出来る株数を最も多く持っている証券会社のことです。全体的な申込数、競合も多いのですが、主幹事会社から申し込むことはセオリーです。
次に、穴場証券から申込を入れること。穴場証券とは、口座開設件数が少ない証券会社のこと。大和証券やSMBC日興証券は主幹事になるケースが非常に多い。
しかし、預かり資産、口座数も別格で、配分確率が低いケースも多々あります。よって、口座開設件数が少ない中小地場証券から申し込むことで当選確率を上げる。これは非常に有効な手段と言えるのです。
証券各社の「クセ」を知ろう。会社ごとに異なる配分方針
例えば、SBI証券は資金力がある人に有利な仕組みを導入しています。最低申込単元100株の銘柄を500株申し込んでも、その500株全て有効になる仕組みです。
一方で、マネックス証券やカブドットコム証券は個人の資金量に左右されない仕組みを導入しています。上記の例で行くと、500株申し込んでも、100株以外の400株は無効になってしまいます。
よって、資金が豊富な人はロットを大きくSBI証券で申し込む人が有利でしょうし、手持ちが少ない人はマネックス証券等に代表される平等抽選方式でコツコツと申し込むことが得策と言えるのです。
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今や大人気のIPO投資。もちろん、全ての銘柄が上昇する訳ではありません。投資の際には企業分析が必須です。
また、証券各社の「クセ」を知り、自分に合った証券会社を選ぶことも重要です。戦略を持ってマーケットと対峙しましょう。(執筆者:徳田 陽太)