連休明けは、上抜けで始まり一気に上値追いをするかと思われましたが、その上抜けた翌日から押す形でジリ下げしながら金曜日に節目で反発の雰囲気を出して週末入りとなった一週間でした。
そして週末はSQという事で意識しましたが、算出されたのが1万6741円に対して、SQ値をサポートとするような動きの終日となり 週明け上値追いをイメージさせるような金曜日でした。
目次
実体経済の状況に市場はどう反応するか

為替の方もじりじりと円高になる事で、1万7000円を明確に上抜けやすい状況は整ってきています。このまま上値追いとなるか注目なのですが、今月後半から3月本決算の第二四半期の決算発表が始まります。
今の為替の状況に対してと実体経済の状況がどのように浮き彫りになり、市場がどのように反応するのか? 冷静に見極める必要があります。
ここ最近のマーケットが、これだけ動きが鈍いという事は、逆に動き出した時には 「大きなうねり」が出ると考えますので、緊張感を切らさないことが今 もっとも大切なことだと考えます。
週明けは小幅高スタート 1~2週間後に上に跳ねる可能性が高い

そして米国の動きを見ても、週明けの動きに大きな動きは出ず、小幅高で始まることが想定されます。
現状、75日線が先週から上向きの角度が強くなり上放れを示唆するような値動きに取れます。位置もまる2か月間 上を推移しています。
そして5日 25日 75日の移動平均線が、収斂(しゅうれん)(だんだん縮まって1つの束になる)始めているように見えますので、このまま推移すると後1週間から2週間で交わりそうな雰囲気を出しています。
3本の移動平均線がまとまると日柄調整が終わり上に跳ねるという可能性が高いと考えられますが、さてどうなることでしょうか?
トレンドラインは、現在1万7000円あたりの横軸の上値抵抗線と1万6300円どころの横軸のサポートラインの間でBOXを継続していると想定いたします。
さらには斜め切りあがりのラインとして7月8日と8月4日を起点とし9月27日を結んだ2本のラインで形成される三角保合いということも想定する必要もあると考えます。切り上がりの三角保合いですので 上放れの可能性が高いという判断となるのがセオリーです。
そして、フィボナッチで現状を見ると、昨年高値から今年の安値に対しての戻りに関して38.2%の反発で頭を押さえられているので戻りが弱く下を示唆となりますが、逆に今年の安値と今年の高値で見るフィボナッチで見ると今 押しているポイントがちょうど38.2%となる事で下げ渋り上抜けを示唆というところにおります。
テクニカル指標

テクニカル指標では、一目均衡表で雲の上を推移して 基準線転換線に触るような形となっているので、強い中での押しの最中か下げの始まりかという所にいます。遅行線は日々線の下に入りミニ天底一致を作っているように見えます。
この位置から明確に上昇とするには日々線が4営業日後に切り下がるのでそこから上抜けしやすい状況が整うと考えます。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは横ばいのバンドでBOXの値動きから収束が始まっているように見えます。この後 収束が加速すればその後にトレンドが出来ることが想定されます。
スローストキャスト
スローストキャストでは、買われすぎゾーンでデットクロスして切り下がる2本のラインが、この後どの位置でゴールデンクロスとなるかに注目で現在はBOXか上昇入り前という見方になります。
総合判断
テクニカル的には上放れを示唆する条件が多く見受けられるので、下を意識してきた私も上への意識を強く持たなければという状況と考えています。
さらには、SQ値を上回って引けたことで 上に向かう可能性をもっての週末入りです。1万7000円回復から9月5日の1万7156円を上抜けられるか今週は注目です。
私としては 現在BOX継続中で、BOXの上限にいると想定しています。上抜けたときは1万8000円を目指す動きの備えをしていきたいと思います。
ストレスがたまる期間が続きますが、緊張の糸を切らさず冷静に見極めていきましょう。(執筆者:城 晶子)