家計に問題を抱える人々のニュースや動画を見ていると、ふと気づく共通のパターンがあります。
登場人物が太っている。
家計を見直すにあたり、一番取り組みやすくて簡単なのは食費です。筆者も「食費ってどれだけ抑えられるのかな?」と、一人暮らしの身軽さで数年前に食費削減にトライしたことがあります。
その月は3,000円台で乗り切りました。しかし2kg太りました。原因を探してみると、食費を節約することで太る理由は非常に明快でした。
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目次
満腹感を生む炭水化物を過剰摂取してしまう
腹持ちが良いものを食べれば効率がいいぞ! とばかりに献立に炭水化物を多く取り入れてしまいまいがちです。うどん、パスタ、ラーメン、粉ものなどなど、炭水化物中心のメニューを繰り返してしまう傾向がありました。
価格で野菜を敬遠する
安価な炭水化物系の食品を比較対象にすると、野菜は割高です。異常気象や災害があると、価格も変動しやすく、野菜を買うことは諦めていました。野菜売り場に近づこうとすらしなかったです。
簡単な料理ばかりしてしまう
食材が限られてくると、料理のモチベーションが下がってきました。ラーメン、チャーハンやカレーなど、少ない材料で簡単に作れるメニューを選ぶようになりました。これは典型的な高カロリー食ですよね。
まとめ買いで負のループ
炭水化物系の食品はかさがあるので、何度も買いに行くのは面倒です。というわけでまとめ買いしがち。すなわち逃げ場がなくなり、否が応でも炭水化物中心の食卓になってしまいます。
手をかけるところを勘違い
食費節約の余波で、お菓子を買うのもガマン。凝ったお菓子は作れませんが、パウンドケーキくらいは作れます。
「お菓子を手作りするなんて、わたしったら節約上手」と勘違いして、いそいそとオーブンに火を入れてしまいました。
しかし作ったら最後、食べてしまうわけですから、うっかりカロリーオーバーに。完全なる勘違い。頭の使いどころを間違っています。
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「かさ増し」の罠。味付けで逃げてはいけない
かさ増し食材を使ってボリュームのある献立を考えることも、食費節約の花形イベントです。ちくわや麩、豆腐、厚揚げ、もやし。味にクセがなく料理の底上げに活躍してくれます。
もやしはともかく、練り製品、豆腐製品はボリュームがでる反面、味付けの濃い料理に入れることが多かったです。
よほど味に個性があるものでない限り、食材はたやすくその料理に溶け込んでしまい、かさ増しができてしまう落とし穴。塩分油分多めに仕上がりがちで、ヘルシー路線に乗せるには料理の腕と栄養の知識が必要です。
最後に
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このチャレンジの後は、体がだるく、しかも体重が増えて心も重く、さえない気分をかなり引きずりました
。
安易な食費の節約は今日からでも取り掛かれますが、引き換えに維持費のかかる体になってしまう恐れがあります。まずは食費以外の身近なものから見直していきましょう。(執筆者:酒井 菫)