一生涯でかかる医療費を考えてみたことはありますか? 厚生労働省が発表している生涯医療費についてのお話しです。
目次
生涯医療費って何?そしてどれくらいかかるのか?

生涯医療費というのは、文字通り一生涯でかかる医療費のことだそうで、厚生労働省が発表しています。
いくらだと思いますか?
なんと約2300万円だそうです。すごいお金です。家が一軒買えます。
これは自己負担分ではなく、総額ですが、この3割負担が自己負担分ですので、そう考えても800万円近くかかるということです。
医療費はこれだけではない!

この生涯医療費というのは、病院で治療を受けたり、薬局で薬をもらったりした分の費用であって、医療費は他に直接非医療費、間接費というふうに分類されています。
直接非医療費というのは、病院へ通院のために必要な交通費や食事療法や健康維持に必要な費用、介護に必要な装身具やその他の用品の費用のことです。
間接費というのは、病気になったため、仕事を休むことになった場合、収入が得られなくなることや介護をするために仕事をやめて無収入になった場合の本来得られた収入のことのことです。
高齢化社会の日本の今後の医療費は大丈夫?
世界ナンバー1長寿国の日本は、高齢化社会を迎えます。それには、国民皆保険がしっかりと樹立したため、誰でもすぐに医療機関に受診することができ、治療してもらえたおかげで長生きができるようになりました。
医療費は高齢になってから急増し、60歳で1500万円程度、70歳で1200万円程度かかっています。今後の高齢化社会のことを考えると自己負担額が増えても仕方のないことかもしれません。
健康を維持しながら、病気になった時の蓄えを

何も症状がないのに、高額でなおかつ自費で定期的に健康診断を受けようと思われる方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?
会社に勤めていれば、会社で定期健診があり、無料で受けることができますが、退職した後は、市町村で健診をしていると知っていてもなかなか足を向けることができないものです。
しかし、健康を維持することは、自分の時間もそしてお金も大切にしていることになるのです。病気になって、何ヵ月も仕事ができなくなってしまって、収入もなく医療費もかかる状況になるよりは、年に1回高額でも定期健診を受ける方がずっと良いですね。
そして、もし病気になった時に、充分に休めるように蓄えておくことも大切です。給料の半分は貯蓄しておくことをお勧めします。毎回、少額のお金だと気が付きませんが、塵も積もれば山となるで、びっくりするほどになる、肝に銘じたいと思います。(執筆者:天海 文香)