LINE(3938)やJR九州(9142)、さらには昨年上場の郵政三社。ここ数年の我が国におけるIPO市場は非常に活況。話題の大型IPOもさることながら、そのパフォーマンスには目を見張る物があります。
特に、新興市場に上場する中小型株のファイナンスでは、株価が倍以上上昇するケースも珍しくありません。ワンショットで100万円を超える利益が上がることもしばしばです。
個人投資家に大人気のIPO。当選を目指すためには証券会社選びが鍵を握ります。何をポイントに、どの証券会社で口座開設をすれば良いのでしょうか。
目次
IPOの当選方法は二種類に大分できる。店頭配分とネット配分との違いとは。
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IPOに当選するための方法は大分すると
店頭配分と
ネット配分の二つに分かれます。
店頭配分
ざっくり言うと“お得意様配分”。基本的には、大口顧客や選任の担当者がいる顧客に適用される配分方法です。
もし、あなたが大口顧客でもなく、担当者もついていない場合にはネット配分での当選を目指す形になります。
ネット配分
ネットを介して自身のオンライン取引口座から抽選申込みをする方法。ネット配分には二種類の抽選方法があり、この違いを理解することが当選を目指すにあたって非常に重要なのです。
ネット配分には資金力に左右される抽選方法と資金力に左右されない平等抽選がある。
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結論から言うと、
手元資金がない場合には平等抽選を採用している証券会社を選ぶことをおすすめします。
例えば、1株1000円、最低購入単元100株のA社が上場すると仮定します。
仮に、資金力に当選が左右される証券会社で申し込んだ場合、1000万円手元資金がある人だと1万株申し込みが出来ます。
一方で、手元資金が10万円しかない人は100株しか申し込みができません。
つまり、前者の方が後者に比べて100倍当選確率が高まる訳です。これでは、資金力がない人はほぼ当選の可能性はありません。
逆に、平等抽選方式では資金があろうがなかろうが、その有効申込株数は100株まで。よって、資金力による抽選確率が左右されないのです。
特に初心者には平等抽選方式のマネックス証券がおすすめ!取り扱いIPO件数も多い。
初心者であれば誰しも証券会社選びに戸惑うことでしょう。また、少なからず投資にリスクは付き物。いきなり、多額の投資資金をつぎ込むことに抵抗がある方も多いのではないでしょうか。
やはり、投資初心者には平等抽選方式を採用している証券会社がおすすめ。
よって、マネックス証券がおすすめでしょう。
他にも平等抽選方式を採用している企業はありますが、IPOの取扱件数が違います。2015年の取扱件数は52社で、証券大手にも引けを取らない実績です。
また、上場後のセカンダリーで買いに行く場合もあるでしょう。その際には、チャートを用いたテクニカル分析が重要です。マネックストレーダーを使えば、その点もカバー出来ます。
マネックス証券は初心者ベテラン問わず、満足のトレーディングシステムを完備。ぜひとも口座開設しておきたい証券会社のひとつでしょう。
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マネックス証券取り扱いIPO、2017年の実績。注目銘柄はすべてカバー。
上述したように、マネックス証券はIPOの取扱件数が非常に多いと言えます。幹事会社に組み込まれることが多く、様々なIPOに参加することができるでしょう。
ここからは、具体的に2017年のここまでの実績について振り返ってみましょう。
基本的に、市場の注目度の高い銘柄はほぼ幹事会社に食い込んでいます。
糸井重里氏が代表を務めるほぼ日(3560)や有名ラーメン店一風堂で有名な力の源ホールディングス(3561)。今話題のストック型EC事業を展開するテモナ(3985)、さらには、8月末にはユーチューバー等のインフルエンサーマーケティングを行うUUUM(3990)の幹事会社にも食い込んでいます。
UUM(3990)のみ現時点で未上場ですが、上場したしたすべての銘柄が堅調推移。これらの銘柄は、すべて国内の大手証券が主幹事になっています。
マネックス証券は幹事会社としてのファイナンスへの参加ですが、主幹事会社では相当な引き合いが想定されるため、マネックス証券等の幹事会社から申し込む方が当選確率を向上させることが出来たでしょう。
その傾向はこれから上場するUUUM(3990)についても同様だと思います。
大幅上昇銘柄もほぼフルカバー
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IPO投資は、上述したように、大幅上昇の可能性があることが最大の魅力です。
実際に、毎年公募価格の倍返しで上昇する銘柄が複数存在します。直近の、大幅上昇を記録したIPO銘柄を分析すると、いくつかの共通点が浮かび上がります。
第四次産業革命等の最新ビジネスもしくはネット関連
そのひとつ目は、第四次産業革命等の最新ビジネス関連か、ネットを利用したビジネスを展開しているということです。
例えば、今年初に上場したシャノン(3976)はマーケティング・クラウド・サービスを開発、販売する会社です。
まさに、ネットを使ったビジネス、かつ、クラウドという比較的新しいサービスを展開している企業に分類されます。
実際に株価は公募価格に対し300%を遥かに超える大幅上昇。市場の注目度も高かったIPO銘柄と言えるでしょう。
時価総額が比較的小さめの企業
次の共通点は、時価総額が比較的小さめの企業であるということです。具体的には、50億円程度のイメージです。
最近の傾向を分析すると、上昇幅100%を超える銘柄のほとんどがこの条件に当てはまります。
マザーズ上場である
最後に、マザーズ上場である共通点が上げられます。
実際に、上述したシャノン(3976)もマザーズ上場です。また、ユナイテッド・コレクティブ(3557)やビーバンドットコム(3559)等、100%を超える上昇を記録したほとんどの銘柄にマザーズ上場であると言う共通点があります。
マネックス証券では、これらの条件を満たす銘柄の取り扱いも非常に多いといえます。メイン口座として口座開設することをおすすめします。
マネックス証券取り扱いIPO今年の実績
上述したように、マネックス証券はIPOの取扱件数が非常に多いと言えます。
では、2016年はどのような実績を残したのでしょうか。具体的な銘柄名も交えながら確認して行きたいと思います。
まずは、取扱件数。こちらは昨年同様50件越え。取扱件数は他の証券会社と比較しても申し分ないと言えるでしょう。
今年話題となった九州旅客鉄道(9142)やLINE(3938)はもちろんのこと、好パフォーマンスを記録した銘柄についてもしっかり幹事証券に食い込んでいます。
例えば、今夏上場で公募価格から倍返しの上昇を記録したセラク(6199)、チェンジ(3962)。10月にはビジネスキュレーションサイトNewsPicksで有名なユーザーベースの幹事証券も務めています。
さらに、11月上場で3倍以上の上昇を記録したエルテス(5704)についても幹事証券を務めています。マネックス証券で口座開設することで、注目銘柄のほとんどはカバー出来るといっても過言ではないでしょう。
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マネックス証券にはデメリットもある
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マネックス証券は、国内トップクラスのIPO取扱件数を誇り、注目銘柄の取扱件数も申し分ありません。
しかし、マネックス証券への口座開設だけでIPOの当選が出来るほど、IPO投資は簡単ではありません。
マネックス証券唯一の欠点を挙げるとすれば、主幹事証券を務めることが少ないことでしょう。
主幹事証券とは、上場する銘柄の配分株数を、最も多く抱えている証券会社。証券各社が保有する顧客数にもよりますが、基本的には、主幹事証券から申込を入れた方が当選の確率は高くなります。
よって、IPOでの当選を目指すには、複数社での口座開設が必須。その中で、メイン証券とサブ証券を戦略的に使い分けることがポイントなのです。
やはりメインはマネックス。資金力に左右されない形でコツコツ申し込む。
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やはり、メイン口座はマネックス証券にするべきでしょう。理由は主に二点。
一点目は注目銘柄、好パフォーマンス銘柄共に取り扱い実績が豊富なことです。
2016年の実績を見ても、申込をすべき銘柄はほとんどカバーしていると言えるでしょう。
二点目は、個人の資金力に左右されない配分方式を採用していることです。
初心者、玄人問わず、配分される確率は皆平等。必要最低限の資金投入で、リスクを最小化して投資出来ることがメリットと言えるでしょう。
メイン証券として、まずはマネックス証券で口座開設。その後、サブ証券を選ぶことがIPO投資におけるベストな選択肢と言えるでしょう。
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(執筆者:徳田 陽太)